【東京情報デザイン専門職大学】第2期生の入学式を挙行しました。

【東京情報デザイン専門職大学】第2期生の入学式を挙行しました。

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 4月11日(木)にタワーホール船堀大ホール(江戸川区船堀)にて東京情報デザイン専門職大学の入学式が行われ、第2期生が新たな一歩を踏み出しました。
 東京情報デザイン専門職大学は、2023年4月に江戸川区で初めての4年制大学として開学しました。江戸川区をはじめ、産業界と連携したカリキュラムや実習を通して、テクノロジーを使いながら新しい価値創出ができる「情報デザインエンジニア」を育成しています。
 式典では、本学の中鉢良治学長の式辞に続き、江戸川区の斉藤猛区長が祝辞を述べ、デジタル化の重要性を説いて、新入生の活躍に期待を寄せる言葉を贈りました。また、この日列席された多数の来賓のなかから、本学園の産学連携教育にご賛同、ご協力いただいているインテル株式会社、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社より新入生に祝辞が贈られました。そして、第一部の最後には、本学園の浮舟邦彦理事長が祝辞を述べ、本学の概要と特徴を説明、デジタル人材の需要が高まるなか、新入生の本学での学びと成長に期待を寄せる言葉を送りました。

タワーホール船堀大ホールで挙行された
東京情報デザイン専門職大学入学式
ロビーには企業等から贈られたお祝いの花がズラリ

【第一部 式典】

 姉妹校東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の先導による国歌斉唱に続き、中鉢良治学長が式辞を述べました。

「情報化技術者の育成は、我が国喫緊の課題」中鉢良治学長

 中鉢学長は、昨年日本のGDPがアメリカ、中国に次ぐ世界第3位からドイツに抜かれて第4位に下がったことを挙げ、日本復活の必需として、生産性、イノベーション、そして人材育成の3つが特に重要であるという考えを示し、これら3点には情報科学、いわゆる自治体の技術、DXと深く関わっているという共通した特徴があり、我が国復活の鍵は、この情報科学の活用いかんにあると強調しました。「情報化技術者の育成は、我が国喫緊の課題です」と、専門職大学という新制度のもと開学した本学の使命を述べました。そして、このように大きな期待が向けられている学生たちに「第2期生である皆さんは、どんな思いで今日を迎えられたのでしょうか?」と語りかけました。一人ひとりの思いは違っていても、誰しも大学生活やキャリアへの不安があることについて「安心してください」と、高い専門性と経験を持つ教職員や、企業での実習など実践的な教育環境を整えていることを話しました。そして「4年後、皆さんが自信に満ちた姿でこのキャンパスを巣立ち、やがては我が国の発展を担っていただきたい。これは私たち全員の願いです」と、新入生の将来に期待を込めました。最後に「私たちは一人ひとりに丁寧に寄り添ってまいります」と、目標に向かう学生一人ひとりを教職員がサポートしていくことを伝えました。

国歌斉唱
式辞を述べる中鉢学長

次に本学園の産学連携教育にご賛同いただき、東京コミュニケーションアート専門学校、東京デザインテクノロジーセンター専門学校などの企業プロジェクトに課題提供をいただいているインテル株式会社、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社より新入生に祝辞をいただきました。

「皆さんは既に社会に待ち望まれている人材、常に好奇心を忘れず高めてほしい」

インテル株式会社 パブリックセクター事業本部 公共文教事業推進部 事業統括部長 島田晋作様

 島田様は、新入生への祝辞として、「皆さんは既に社会に待ち望まれている人材である」「常に好奇心を忘れずに高めてほしい」という2点を伝えました。
 世の中に求められている人材とは何か。その一つは、「課題を特定し、周りとコミュニケーションを取りながら、テクノロジーやデータを活用して課題解決を進められる人材」です。このような人材は、世界中の企業、政府、自治体で求められています。そして、その数は「昨年の世界経済フォーラムの調査によれば、グローバル規模で2027年までに新たに6900万人が必要とされています」と説明しました。本学の育成目標やカリキュラム等から、「今求められている課題解決型の人材を育成する素晴らしい環境がここには揃っています。しっかり学習すれば、皆さんは間違いなく将来求められる人材になることでしょう」と話しました。
 しかし、今日からの学びの中でつまずき、悩んだときには「好奇心を大事にして、高めていただきたい」と助言しました。「なぜなら、好奇心は学びたい意欲に変わり、自分を成長させてくれるからです」と伝えました。最後に「皆さんが好奇心のままに学び尽くし、充実した学生生活を送られることを心から願っています。そして将来活躍される姿にお目にかかれることを大変楽しみにしています」と期待を込めた言葉を贈りました。

「好奇心を忘れずに」と祝辞を贈るインテル株式会社の島田様
「心から応援しています」と
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社の澤様

「この4年間は、長い人生の中で情熱を傾けられる課題を見つける、最初の一歩のための時間」
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 
パブリックセクター 教育事業本部 DXアドボケート 澤扶美様

 澤様は、新入生が生まれた2005年、2006年頃の株価の時価総額ランキングトップ10を例にあげ、当時IT関連企業は1社しかランクインしていなかったが、最近では4、5社がランクインしていることを示して「皆さんが卒業される4年後は、どんな世界になっているでしょうか。この4、5年の変化を思い出してみてください」と新入生に問いかけました。会社でのオンライン会議は日常となり、小学生から高齢者まで、どんな世代でも当たり前のように世界中の人と距離を越えてオンラインでコミュニケーションを取れる今、「これは5年前、誰も想像してなかった世界です」と変化を強調しました。それ以前、ご自身がオンライン会議の仕組みに初めて遭遇したのが大学時代の1997年。世界は変わると思いテレビ会議システムを搭載しているコンピュータを作っていた企業に新卒で入社。当時は先進的な企業でしたが、今はもうその会社は存在していないそうです。「ITに関わっていると、ものすごく流れ、動きが速いなかを生きていくことになります。非常に面白い世界とも言えます」とご自身の経験を伝え、新入生にアドバイスを送りました。「流れの速いIT業界だからこそ、小さな変化ばかりに目を取られていると、自分が何をやるべきなのか、そもそも何をやりたかったのか、わからなくなってしまうことがあります」。そして、一番伝えたいこととして「小さな変化にとらわれず、自分が大切にできる価値観や、自分が取り組みたい課題を見つけてください。この4年間は、自分の長い人生の中で情熱を傾けられる課題を見つける、最初の一歩のため時間だと思います」と訴え「心から応援しています」と激励しました。

「情報デザインエンジニアとして時代を切り拓く新しい人材へ成長されるよう、江戸川区として地域を挙げて応援します」江戸川区斉藤猛区長

 江戸川区の斉藤猛区長は、大学設立の経緯と本学が建つ場所について「大正15年には小松川第二尋常小学校でした。子どもたちの学びの場として長い歴史を歩んできた場所です」と説明し、「歴史あるこの地に新たな学びの場として待望の大学が開学し、本日2期生の入学式を迎えられたことは、江戸川区としても喜ばしい限りです」と祝いの言葉を述べました。
 本学が地域の一員として地域の活性化へ協力してきたことやDXを推進する江戸川区の「メタバース区役所」実現に向けたプロジェクトへの連携など、「これからも様々な分野で大学と連携をとりながら、デジタル技術を活用して、人々の暮らしをよりよいものとしていきたいと思っています」と述べました。そして「入学された皆さんが、大学が目指す情報デザインエンジニアとして時代を切り拓く新しい人材となり、日本のデジタル産業を担う人材へと成長されるよう、江戸川区としても、地域を挙げて応援します」と、新入生を激励しました。

「地域をあげて応援します」と新入生にお祝いの言葉を贈る
斉藤区長
「よい学びの習慣を身につけてください」と浮舟邦彦理事長

「知識社会はスペシャリティを持った人材を求めています」浮舟理事長

 浮舟理事長は、本学の母体であり、江戸川区を中心に33校の学校を持ち、約1万8000名が学ぶ学校法人滋慶学園について、「斉藤区長からもお話がありましたように、江戸川区で最初の4年制の大学として設立されたこともあり、地域から非常に期待をされている大学です」と紹介し、専門職大学について「新たなサービスを生み出す創造性を育む職業教育を行う大学です」と伝え、本学には実務家教員が20名おり、3年次、4年次には、長期のインターンシップなど現在65社の企業のご協力を得て実習の場が用意されていることなど、「実践的に学ぶ環境と豊かな創造性、デザイン力を養う環境が整っていると言えると思います」と本学の学習環境を話しました。そして、少子高齢化、DX化と大きな変化のなか、AIやメタバースなどテクノロジーが飛躍的に発展している今日、「本学で養成する人材がまさに社会から求められている人材であると思います。また、知識社会はスペシャリティを持った人材を求めています」と、大きな期待が新入生の将来にかかっていることを伝えました。
 さらに、その期待に応えられる人材になるために、「皆さんには多くのことに関心を持ち積極的に学ぶ、学びの習慣を身につけていただきたい。また社会では仕事をしていく身構え、気構え、心構えを学ぶ必要があります」と、コミュニケーション力、真の国際性と、必ずや将来の財産となる、仲間や教職員、業界の方々との人間関係を大切にしてほしいと本学での学びの目標を示しました。そして、最後に「これからの皆さんの学びが皆さん一人ひとりにとって、またこの業界にとっても大きな力になりますことを祈念します」と新入生を激励しました。

【第二部 第1回目の授業】
先輩たちが取り組んだ企業プロジェクト作品をプレゼンテーション

 “第1回目の授業“と位置付けている入学式の第二部では、本学第1期生の先輩2組と、本学園の専門学校2校の在校生と卒業生3組が、産学連携授業で取り組んだ作品についてプレゼンテーションを行いました。

第二部のオープニングを飾った東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサンブル

 本学は昨年、開学初年度より地域や企業から課題をいただき、この日の入学式では、学生が取り組んできたプロジェクトについてプレゼンテーションを行いました。

【江戸川区地域連携プロジェクト】
「メタバース区役所の実用化プロジェクト」 
「江戸川区カーボンマイナス支援プロジェクト」

  江戸川区と本学園は2022年に包括的連携協定を結び、防災や地域連携において協働しています。プレゼンテーターの鵜澤さんと番場さんが「江戸川区地域連携プロジェクト」から、現在進行中の2件についてプレゼンテーションを行いました。
 斉藤区長から中鉢学長へ江戸川区のDXを進めるための協力依頼があり、昨年からスタートした「メタバース区役所の実用化プロジェクト」。江戸川区のDX推進課が行っている「メタバース区役所の実用化」に本学が協力、昨年末に実用試験が終わり、メタバース内で4月26日に発表会が行われました。

地域社会の活性化と持続的な発展に寄与することを目的に
包括協定を締結
 「メタバース区役所の実用化プロジェクト」

 2件目は、東京商工会議所江戸川支部や江戸川区環境部との産学官で進めている「江戸川区カーボンマイナス支援プロジェクト」。『江戸川区カーボンマイナス都市宣言』を表明し、2050年温室効果ガス排出実質マイナス達成を目指して、中小企業に更なる協力を得るための施策を考えるという課題に取り組んでいます。学生たちは、LED照明の導入を原点から見直し、フィールドワークを行って進捗状況を把握、分析を行い、LED化が進んでいない場合は、その要因を調査し根本原因を特定して解決策を検討。東京商業会議所江戸川支部および江戸川区にこの結果を報告し、対策を提案する予定となっています。

「江戸川区カーボンマイナス支援プロジェクト」
プレゼンテーションをした鵜澤さんと番場さん

株式会社JTBコミュニケーションデザイン「はるみらい、防災推進プロジェクト」

 株式会社JTBコミュニケーションデザイン「はるみらい、防災推進プロジェクト」では、2023年12月17日にオープンした中央区晴海地域交流センター『はるみらい』のオープニングセレモニーの日に、防災についての知識も織り交ぜながら、小学生向けのプログラミング教室を実施してほしいという課題に取り組みました。『はるみらい』が埋立地にあることから、液状化現象を伝えるプログラミング教室とし、簡単なゲームを制作し、小学生を飽きさせないためにプログラムのコード説明をクイズ形式にするなどの工夫もしたそうです。このプロジェクトは大変好評を得て、今年度も第2弾が予定されています。

はるみらい、防災推進プロジェクト
プレゼンターの服部さんと山本さん

続いて、姉妹校の専門学校2校から3件のプレゼンテーションを行いました。

東京コミュニケーションアート専門学校 「三菱自動車工業プロジェクト」
『10年後のミツビシブランドを想定した車両デザイン提案』

 東京コミュニケーションアート専門学校の「三菱自動車工業プロジェクト」、『10年後のミツビシブランドを想定した車両デザイン提案』において同校自動車デザイン科の西村さんが制作した作品『FULL OUTDOOR NOMAD 2033』についてプレゼンテーションを行いました。「フルアウトドアライフ」をコンセプトに、ユーザーを33歳、妻と2人で冒険していると想定してデザインしたエクステリアデザイン、インテリアデザイン、使用シーンを紹介しました。

デザインコンセプトは「フルアウトドアライフ」
レンダリングから制作したクレモデルも展示

株式会社セガ「モンスター生成AIプロジェクト」

 「モンスター生成AI」は、株式会社セガが東大松尾研発スタートアップ企業である株式会社EQUES(エクエス)と共同開発した、ゲーム制作において著作権を侵害せずに簡単に3Dモデルを生成できるAI。株式会社セガからいただいた、この生成AIに学習させる3Dモデル制作の課題「モンスター生成AIプロジェクト」に取り組み、300体以上の3DCGのモンスターを制作しました。このプロジェクトは共同開発したEQUESよりプレスリリースされました。

300体以上の3DCGのモンスターを制作
中国からの留学生チャンさんがプレゼンテーション

東京デザインテクノロジーセンター専門学校 日本マイクロソフト株式会社企業プロジェクト 「Azure Kinectを使用した、最先端協力型パズルゲーム制作」

 東京デザインテクノロジーセンター専門学校からは、スーパーゲームクリエイター専攻4年の辻野さんが、日本マイクロソフト株式会社の企業プロジェクト「Azure Kinectを使用した、最先端協力型パズルゲーム制作」を、実演を交えて、プレゼンテーションを行いました。Azure Kinectとプロジェクターを使用して制作されたのは、魔法でネズミを誘導し、鍵を取らせ、ゴールに誘導するゲームで、4人プレイの協力型にし、まるで本物の魔法が使えるような体験ができる演出がされています。マイクロソフト株式会社からは高い技術力を評価されました。

6名のチームでおよそ9ヶ月かけて制作
魔法が使えるような体験を演出したゲームをステージで再現

教職員バンドと東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校ゴスペルアンサンブルの歌で新入生を歓迎

 式典のフィナーレは、姉妹校・東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の渡辺敦子学校長、名誉教育顧問のミッキー吉野先生、トミー・スナイダー先生らによる豪華なバンドと、福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校卒業生でシンガーの斉藤早春さん、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校ゴスペルアンサンブルによる「You Raise Me Up」の迫力ある演奏で入学を歓迎しました。清々しい表情で入学式に臨んだ新入生たちは、夢を目標に変え、新たな一歩を踏み出しました。

豪華な教職員バンドによる演奏で歓迎
会場が感動に包まれるなか式典が終了
式典後に第1回目の保護者会を開催
家族で入学式の記念写真を撮影

この記事に関連する学校のWEBサイト

【東京地区7校】合同入学式を挙行―人々の生活を豊かにする職業を目指して第一歩を踏み出す

ニュース

 2024年4月10日(水)、両国国技館(東京都墨田区)において、学校法人滋慶学園が東京地区に設置する7校が、学校法人東京滋慶学園の東京・埼玉地区8校と合同で入学式を行いました。東京・埼玉地区の医療、福祉・保育、スポーツ、バイオテクノロジー、美容、食、ウェディング、IT・WEB分野15校の3169名の新入生が目標に向けての第一歩を踏み出しました。

両国国技館で行われた合同入学式

「自分自身の可能性を信じ、挑戦し続けることの大切さ」櫻田学校長式辞

 開式の辞、姉妹校の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサンブルのクワイヤーの先導による国歌斉唱に続き、15校を代表してさいたまIT・WEB専門学校の櫻田勝久学校長が式辞を述べました。櫻田学校長は初めに、将来を予測することが困難な時代の中で、多くの選択肢から目標を見つけ、勇気を持って第一歩を踏み出した新入生に敬意を表しました。続けて本学園での学びは「ただ知識や技術を習得するだけの場ではありません」と、コミュニケーション能力、マネジメント能力、問題解決能力といった社会を生き抜くために必要な能力を身につけながら、自らの可能性を探究し、自分が何者であるのか、何を成し遂げたいのか、自分自身を発見する場となっていきます」と伝え、それが学生一人ひとりの『自己変革』へと繋がっていくと強く訴えました。
 最後に櫻田学校長は「自分自身を信じることの大切さ」を説きました。「自分自身の可能性を信じ、挑戦し続けること。それが将来、皆さんが夢を叶えるための大きな信念となるでしょう」と話し、「皆さんが描く将来に向けて、共に歩んでいきましょう」と呼びかけました。

国歌斉唱
式辞を述べる櫻田学校長

 式辞の後、学生の夢の実現、目標の達成をサポートするシステムと、学園の教育理念である実学教育・国際教育についてVTRで紹介しました。
 続いて、入学式に列席した来賓、スタンフォード大学フーバー研究所教授の西鋭夫先生、ハリウッドで長年活躍しているメイクアップアーティストのカオリ・ナラ・ターナー様が紹介されました。

一人ひとりの目標達成を支える「サポートシステム」をVTRで紹介
アメリカから入学式に駆けつけた西鋭夫先生

「創造的なグローバル人材として成長してほしい」研成大学 楷珉希総長

 来賓を代表して、韓国の研成大学の楷珉希(クォン・ミンヒ)総長が祝辞を述べました。
工業都市・安養市にある研成大学とは、2006年から学生の海外研修や教職員の交流を行っています。昨年度は美容分野の海外研修において研成大学教授による韓国メイク、ヘアアレンジの授業の受講や学生同志の交流が行われました。
 クォン総長は「皆さんが入学した後、教室や廊下で『いつも笑顔であいさつを』という標語を見るでしょう」と話し、これこそが滋慶学園が持つ『人間教育』という重要な教育理念の実践であると思うと述べ、困難や失敗があっても「常に前向きな心で未来を開拓し、仲間たちと協力していく皆さんになってください」と新入生を激励しました。さらに『国際教育』については、「皆さんが真のプロになるためには、国境を越えて働くことを心に備えなくてはなりません」とその必要性を示し、創造的なグローバル人材として成長してほしいと話しました。
 学生の教育と学校運営をお互い学び、長期間にわたり友好的な関係を結んでいる研成大学と滋慶学園の出会いを『一期一会』だと思っているという楷総長は、新入生と滋慶学園の出会いもそうであってほしいと述べ、祝辞の最後に「新入生の皆さんが輝く宝石のような人材になることを心から願っています」と、新入生の未来に期待を込めた言葉を贈りました。

祝辞を述べる研成大学 楷珉希総長
「無駄な時間はありません」と浮舟理事長

「目的、目標を明確に、一歩一歩力強く歩みだしてください」浮舟邦彦理事長

 第1部の最後に、滋慶学園 浮舟邦彦理事長が祝辞を述べました。浮舟理事長はまず、入学式の本日、夢や思いをしっかりとした明確な目的、目標に変え、卒業時のゴールに向けて学びをスタートすることが重要であり、卒業時プレゼンテーションしている自分のポートフォリオ、国家試験に合格する能力、それを作り上げる努力をしてほしいと伝えました。「そして、卒業後は、仕事で自分のキャリアを伸ばしていくのです。その基礎、基本を学ぶ大切な学生生活がこれから始まります」とこれからの学びの目標について述べました。良い生活習慣、学ぶ習慣、真の国際的感性、グローバルな視点を身に付け、仲間や教職員、業界の方々との人間関係を築く大切な学生生活に「無駄な時間はありません」と力を込め、学校は培ってきたノウハウやシステム力、滋慶学園のネットワークを駆使してサポートしていくことを伝えました。そして祝辞の結びに「目的、目標を明確に、一歩一歩力強く歩みだしてください」と激励しました。

【第2部】

 第2部ではIT、医療、スポーツ、食、バイオ、福祉、美容・ウェディング分野で学ぶ、各校の在校生が学びの成果をプレゼンテーションしました。

【テクロノジーを駆使した学びを活用してプロフェッショナル目指す在校生のプレゼンテーション】
◾️IT分野
 2023年に開校したさいたまIT・WEB専門学校の第1期生4名が登壇、ITテクノロジーは、医療・福祉、スポーツ・食・バイオ・ウェディング分野と繋がっており、活躍の場が広がっていると伝え、「画像生成AI」に挑戦しました。画像生成AIは、言葉を入力することで簡単に画像を作り上げることができる技術ですが、その裏側を支えているのがプログラミング。モニターには、ステージ上でプログラムをスラスラと進めていく2名の学生の様子が映し出されていました。あっという間に画像が完成、見事な動画を披露しました。

「パソコン1台あれば世界を変えられる」とIT技術を
プレゼンテーション
「両国国技館」と「ファンタジー」な写真を融合した作品が完成

◾️医療分野
 東京医薬看護専門学校で学ぶ5名が登壇しました。救急救命士科の遠藤さんは、「滋慶学園には人の身体に関わる様々な仕事を学ぶ学科があり、その共通の科目である『解剖学』についてどう学んでいるか、聞いてみましょう」と進行しました。看護師を目指す山口さんは、頭蓋骨を回転したり、解剖機能である部位がなくなったらどう見えるかを3Dで見せるなど、アプリを活用しながら学びを紹介。視能訓練士科では動画を活用した学び、歯科衛生士科ではVRを活用した学びを実演で紹介しました。さまざまな医療専門職が連携して治療にあたる医療の現場、「医療人を目指す仲間同士、夢の実現に向けてともに成長していきましょう」と新入生に呼びかけました。

医療分野のITを活用した学びをプレゼンテーション
ゴーグルをかけてVRを活用した学びを実演

◾️スポーツ分野
 東京スポーツ・レクリエーション専門学校でアスレティックトレーナーを目指して学ぶ山中さん、スポーツ科学を学んでいる奥貫さんがプレゼンテーションしました。テクノロジーの活用で大きく変化しているスポーツ業界、奥貫さんが実習しているプロも使用しているアスリート向けトレーニング施設を映像で紹介、科学的データに基づき、アスリートのパフォーマンスを飛躍的にアップさせるプログラムを提供しています。学内には「アローズラボ」という身体能力を総合的に把握できる5つの計測機器を備える施設があり、その一つであるステージでオプトジャンプという機器を使用して『飛躍力』の計測を実践しました。短距離走のタイムを向上させるための半年間のトレーニングの結果、すべての数値が向上しているという結果が見られました。
 ここで、高野圭祐選手が登場。高野選手は、プロ野球の千葉ロッテマリーンズと阪神タイガースでプレーし、台湾リーグを経て現在社会人野球「エイジェック野球部」で投手として活躍しています。所属チームのアスレティックトレーナーが、東京スポーツ・レクリエーション専門学校の卒業生という縁がある高野選手が新入生にメッセージを送りました。「僕は野球を職業にし、プロ野球選手として11年目になります。これだけ長くプレーできているのは自分だけの力ではありません。応援してくれるファン、一緒に戦う仲間、そして最前線で協力してくれるトレーナーやアナリストの存在のお陰です」と、怪我で挫折しかけた時もトレーナーのお陰で再起し、アナリストによって自信を取り戻せたと話しました。「今日入学式を迎えたトレーナー、アナリストの方が、ゆくゆくは最前線で戦い、僕たちと一緒にスポーツ業界を盛り上げてくれるととても嬉しいです。頑張ってください」と激励しました。

スポーツ業界に欠かせないテクノロジーの活用を証明した
プレゼンテーション
「みなさんの活躍があるからこそ、私たち選手は頑張れます」と
高野選手

【価値観を尊重し多様性も認め合う社会。それぞれの人に満足していただく高い専門性を身につける学びをプレゼンテーション】
◾️食分野

 東京ベルエポック製菓調理専門学校、埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校、赤堀製菓専門学校の学生たちが、ステージ上で『春のお祝いパーティー』をテーマに、料理、ドリンク、デザートを作りました。手際よく作業を進める在校生の姿に、新入生は入学後の自身の学びをしっかりとイメージしていました。
 学びの特徴の一つである『食材教育』では、宗教や思想などの違いにより存在する世界の食文化の多様性、その世界の食文化について広く学ぶことができます。埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校の学生が、世界各国の食材や調理法を活かして5皿のコース料理を作りました。野菜の素材を活かした前菜、ヴィーガンの方もタンパク質をしっかり摂取できるよう、米や豆類を豊富に使用した料理、メインに盛り付けも美しい『子羊の瞬間スモーク』が出来上がりました。
 赤堀製菓専門学校はドリンクを披露しました。サイフォンで淹れたアロマとフレーバー豊かなコーヒーに氷を入れれば、アイスコーヒーが完成。出来上がったアイスコーヒーにクリームを乗せてクリームアートコーヒーを作りました。ピンクとブラウンのクリームを使用して、ハレの日に相応しい美しい桜が描かれました。
 東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生たちは、フランスの伝統菓子の技術を使って、マカロンタワーを作りました。洋菓子の基本のメレンゲをミキサーで作った後、焼き上がったマカロンにクリームをサンド。こうした技術、道具の使い方など、実習を通して身につけたスキルを新入生に伝えました。

低温調理でしっとりした肉の表面を焼き、ブランデーで香りづけ
クリームアートで描かれた桜
マカロンにクリームをサンド
完成したマカロンタワー

◾️バイオ分野
 東京バイオテクノロジー専門学校は、実験の現場、動物細胞の顕微鏡観察をプレゼンテーション。生き物である細胞の状態を確認し、確実に増やす技術が求められる『細胞培養』では、光る遺伝子を導入したグリーンの細胞が映し出されました。もうひとつの観察では、抽出したDNAを大きさごとに分けて分析する技術『電気泳動』を行いました。さらに、容器に入れた生クリームを振ってバターを作ることも化学変化であり、食品の『滴定実験』は成分や安全性を知る重要な技術であることを伝えました。そんな化学変化、ルミノール反応の実験を新入生全員に体験してもらおうと、コンサート会場でよく見かけるケミカルライトを用意、「せーの」の合図でスティックをポキッと折ると、会場中が黄色い光で埋め尽くされました。

顕微鏡のなかでグリーンに光る細胞
新入生全員が実験を体験。会場が黄色に輝く

◾️福祉分野
 保育士や作業療法士、介護福祉士などを目指す福祉分野では、地域の子どもたち、高齢者、障がいのある方などと、日々の授業のなかでたくさんの人と触れ合える現場体験を通じて学んでいます。東京福祉専門学校の学生59名が、体験現場で関わっている子どもたち、のびのび福祉会・さざなみ会の皆さんと一緒に、合計80名で「ひまわり」を歌い、新入生の入学をお祝いしました。新入生たちもケミカルライトを振って歌を盛り上げました。

「福祉分野はたくさんの人との繋がりに溢れています」と学びを紹介
現場で関わっている皆さんと在校生が歌でお祝い

◾️美容・ウェディング分野
 東京ウェディング・ホテル専門学校、ベルエポック美容専門学校、東京ベルエポック美容専門学校の美容・ウェディング分野の学生たちが、『春・夏・ウェディング・秋・冬〜color of life〜』をテーマに作品を制作、モデルたちがランウェイを歩き、華やかなショーを作り上げました。

 ステージ上でヘアメイクの仕上げを披露
夏のサブテーマは『レインボー』
スタイリスト、プレゼンター、ヘアメイクが
チーム一眼となって作りあげたショー
秋のサブテーマは『アース』
「1年後、先輩みたいになりたい」と思ってもらえる作品に仕上げた
ショーのラストはモデル全員がステージに集合

東京ウェディング・ホテル専門学校 内田さんが新入生宣誓「一人ひとりが目指すなりたい自分を叶えていきましょう」

東京ウェディング・ホテル専門学校 内田さんが新入生を代表して宣誓をしました。内田さんの将来の夢は「より多くの人にたくさんの幸せを届け、結婚式場にいるすべての人の笑顔をみることができるウェディングプランナー」。直接人と関わり誰かを笑顔にできる仕事がしたいと調べてウェディングプランナーという仕事に辿り着いたそうです。「一昨年、姉の結婚式に参列し、実際に働いているプランナーさんの振る舞いを見たとき、自分もこうなりたいという気持ちが強くなり、ウェディングプランナーという職業への憧れが目標へと変わりました」と、この夢を叶えるために東京ウェディング・ホテル専門学校に入学、「将来は新郎新婦に『担当してくれてありがとう』と言っていただけるプランナーになれるように日々努力していきます」と夢を語りました。そんな内田さんも入学前は周囲に同じ分野を目指す人がおらず不安もあったということですが、プレカレッジで同じ目標を持つ仲間と出会い、心から安心したそうです。その仲間たち、そして新入生全員に「私たちは今日、周りにいる仲間とともに初めの一歩を踏み出しました。全力で学び、時に全力で楽しんで、悔いのない専門学生ライフにしましょう。そして一人ひとりが目指すなりたい自分を叶えていきましょう」と呼びかけました。

ウェディングプランナーを目指す、新入生代表の内田さん

入学式の最後には姉妹校東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサブルの力強い歌声で、新入生の入学を歓迎しました。

フィナーレは新入生への応援歌
式典直後、新入生たちの輝く笑顔
式典後、第1回目の保護者会を開催

【北海道エコ・動物自然専門学校】東京研修!―ペット関連グッズの見本市やドッグショーを見学しました 

ニュース

4月3日(水)~5日(金)、北海道エコ・動物自然専門学校の総合ペット学科、動物看護学科の3年生が、東京・千葉へ研修旅行に行きました。

東京ビッグサイトにて記念撮影!

1日目、まず始めに千葉市のイオンモール幕張新都心ペットモールに向かいました。広い建物の中にペットショップ、トリミングサロンだけではなく、動物病院や犬の幼稚園、ドッグラン、しつけ教室など幅広いサービスが行われていました。学生たちはお客さんとして実際にサービスを体験することができました。
続いて東京都江戸川区の葛西臨海水族園を見学しました。数多くの海洋生物が展示されていましたが、その中でも大型水槽で回遊するマグロの群れは圧巻でした。間近でウミガラスの泳ぐ姿なども観察することができ、学生たちは夢中で写真を撮影していました。

2日目は、東京ディズニーリゾートで自由行動です。普段は“犬漬け”の日常を送っている学生たちですが、その日ばかりは犬を気にせずに思いきり楽しんでいました。それでもみんなパートナー犬へのお土産は忘れることなくしっかり買っていたようです。

販売していたグッズも買いました♪
探知犬のデモンストレーションに参加!

3日目は今回の研修のメインイベントに参加するために東京ビッグサイトへ。ペットとの素敵なライフスタイルを提案する日本最大級の見本市「インターペット」と、国際的愛犬団体である「ジャパン ケネル クラブ」(JKC)が主催するドッグショーです。 インターペットではたくさんの商品やサービス、講演会なども行われていて、大勢のペット連れで賑わっていました。学生たちは、トリミング道具やトレーニングに使用するご褒美を購入したりと、初めて見る商品にみんな興味津々でした。

トリミングコンテストの様子を見学
貴重な経験になりました♪

またJKCドッグショーの会場では、普段見ることの出来ない珍しい犬種やきれいにセットされた犬たち、優雅に歩く犬たちなど、目を奪われるものばかりで見どころ満載でした。会場で行われていたトリミングコンテストには本校の講師が出場しており、緊張感漂う中でトリミングを仕上げていく姿や他のトリマーさんのカット技術を、学生たちは真剣な眼差しで見つめていました。探知犬のデモンストレーションでは、学生も実際に体験させてもらうことができ、探知作業を間近で見ることができました。
今回の研修で得た経験は、今後の授業や就職に繋がるものであり、大変充実した3日間となりました。

この記事に関連する学校のWEBサイト

【東京ベルエポック製菓調理専門学校】TBC×三代目たいめいけん 茂出木シェフによる特別実習

ニュース

2024年5月13日(月)、4月に入学した調理師科1年生を対象に、昭和6年創業の洋食レストラン、株式会社三代目たいめいけんとのコラボレーションで特別実習を実施しました。数々のテレビ番組に出演されている茂出木浩司シェフを特別講師としてお招きし、看板メニューの「たんぽぽオムライス」と「コールスロー」、「ボルシチ」の計3品を作りました。

三代目たいめいけん茂出木シェフとの記念撮影

学生たちは、茂出木シェフの特別実習を心待ちにしており、茂出木シェフの登場と共に実習室内に大きな歓声が上がりました。学生を対象にした実習を行うのは初めての試みだったそうで、三代目たいめいけんの営業部長の鶴岡様から「いつもよりテンションは“MAXキャッホー”だった」と実習の様子を笑顔でお話しいただきました。ちなみに“MAXキャッホー”とは茂出木シェフの造語で、「最高!嬉しい!」という意味です。
茂出木シェフには、実習以外にも、レストランの現場のことや食の仕事のやりがい、モチベーションについてお話しいただき、「料理は楽しく続けることに意味がある」ということを、学生は一日のシェフ自身の姿から学び取ることができたと思います。

看板メニュー【たんぽぽオムライス】
学生のため熱意をもって実習を行う茂出木シェフ

家庭料理としても馴染み深いオムライスですが、学生にとって卵を巻く工程が難しく、苦戦している様子も見受けられました。しかし、7月に開催されるオムレツコンテストに向けてより意欲が高まり、俄然やる気に満ちていました。
最後に、三代目たいめいけんのオリジナルフライパンに茂出木シェフ直々のサインをいただき、実際に店舗でオムライスに使われているこだわりのケチャップを、学生全員にプレゼントしていただきました。

茂出木シェフの熱いサイン
素敵な笑顔でパシャ!

この貴重な経験が、学生生活だけでなく社会に出た時の自信や向上心に繋がることを心から願うとともに、これからも学び続けてほしいと思います。

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【東洋言語学院】“新田フェスティバル”地域とつながり、地域を知る―「東洋言語学院があって良かった」と言ってもらえるように

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5月26日(日)東京都江戸川区主催の「葛西『四季の道』・新田地域ふれあいフェスティバル」が東洋言語学院本校舎のすぐそばの新田六号公園で開催されました。毎年恒例のこのイベントに職員・学生総勢70名が参加し、東洋言語学院の強みの一つでもある地域の方々との交流を様々な形で行いました。

勉強した日本語を活かして、丁寧な接客を意識!

イベントに参加するにあたって、2つの目的を決め、職員と実行委員の学生たちで共有をしました。一つ目は、地域の方々に留学生のことを正しく理解してもらうこと。二つ目は、学生たちがこの地域のことを知るということです。当日朝のミーティングでは目的を再確認し、職員と実行委員全員がお互いに笑顔チェックを行い、「思いっきりの笑顔でコミュニケーションをしよう!」とイベントに臨みました。

学生が先生になった言語教室。「いいですね」
「上手です!」楽しんでもらうための声掛けも学生が考えました
普段過ごしている学校をご案内
ホスピタリティを意識して何度も練習を重ねました

前日の準備は教室内の掃除からスタート。地域の方々を迎えるために、ドアのガラス窓など隅々まで磨き上げて飾りつけも行い、準備を整えました。約69万人の人々が暮らす江戸川区には、夜間人口と昼間人口に開きがあるという特徴があります。日曜日の日中に行われたこのイベントには、学生たちが普段あまり出会わない家族連れが数多く参加していました。いつもと違う環境で、いつもと異なる人たちとの交流に緊張しながらも、日本語で会話し成功体験を積めたことは、学生たちの今後の日本語学習の強い支えになるに違いありません。

練習では上級の学生が初級の学生をサポート
クラスを超えた交流が生まれました
事前の試飲を活かして、味の説明もばっちり
分かりやすいようにお客様におすすめします

当日はたくさんのゲストに来ていただき、模擬店・校内のイベント共に大盛況で終えました。朝のミーティングでは緊張した面持ちだった学生たちですが、自分たちで考えた「笑顔」と「あいさつ」のキーワードを忘れずに、最後までやり抜くことができました。
また、参加した方々からは「40ヵ国以上の学生さんがいるなんて、知りませんでした」「ほんとうに日本に来てまだ3か月ですか?」という声をいただき、江戸川区の地域の皆さんとの距離がまた一歩、縮まったように感じられる一日となりました。これからも『東洋言語学院がここにあって良かった!』と思ってもらえるように、地域に信頼される日本語学校を目指していきます。

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【札幌ベルエポック美容専門学校】入学式にて在校生プロデュースのヘアショーを発表!

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2024年4月9日(火)、札幌文化芸術劇場hitaruにて、学校法人滋慶学園の北海道地区5校(北海道ハイテクノロジー専門学校、北海道エコ・動物自然専門学校、札幌ベルエポック製菓調理専門学校、札幌看護医療専門学校、札幌ベルエポック美容専門学校)の合同入学式が開催されました。

4月9日に学校法人滋慶学園北海道地区の入学式を行いました

この入学式には演劇ユニット「TEAM NACS」のリーダー、森崎博之さんらが来賓として出席。そして、 進級したばかりの各学校の2年生が1年間の学びの成果を余すことなく発揮した在校生プレゼンテーションを行い、新入生たちはそれぞれの学校の先輩の発表を真剣な眼差しで聞き入っていました。

入学式ヘアショーチームのメンバーと、TEAM NACSの森崎博之さん
入学式ヘアショーチームのメンバーとTEAM NACSの森崎博之さん

札幌ベルエポック美容専門学校は在校生プレゼンテーションの最後を飾りました。
今年のヘアショーのテーマは「FANTASY」。
札幌ベルエポック専門学校が学科を越えて結成しているヘアショーチームを中心に“入学式ヘアショーチーム”を発足させ、ショーの構成・衣装制作・ヘアメイクの考案から、すべての準備を学生たちが一から行いました。
モデルとして出演した学生たちは、プロによるウォーキング指導も受け、練習を重ね、より良いヘアショーを目指して試行錯誤の日々を過ごしました。

当日準備をする学生たち
ヘアショー本番

衣装は着物やドレスをアレンジして制作。
学生たちの思いの詰まった衣装を身に纏ったモデルが会場の大きなステージで歩く姿は圧巻であり、新入生も期待に満ちた表情でヘアショーを見つめていました。
1年後にはその新入生たちがステージを作り上げることになります。
来年はさらに良いショーを作り上げられるよう、日々の授業に励んでいきたいと思います。

ヘアショー終了後、感極まる学生も

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【仙台地区4校】合同入学式を挙行―新入生700名が夢に向かって新たな一歩を踏み出す

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桜が咲き誇る中、4月17日(水)に仙台デザイン&テクノロジー専門学校(TECH.C.仙台)、仙台ECO動物海洋専門学校(仙台ECO)、仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校(SSM)、仙台医健・スポーツ専門学校(仙台医健) 4校合同の入学式を仙台サンプラザホールにて執り行いました。新入生700名がデザイン、IT、アニメ、eスポーツ、動物、音楽、ダンス、スポーツ、医療、食の各業界の仕事を目指して新しい学生生活をスタートさせました。

夢を目標に変えた4校700名の新入生が学校生活をスタート

第一部の式典では仙台医健・スポーツ専門学校の宍戸周哉学校長が4校の学校長を代表して式辞を、学校法人滋慶学園の浮舟邦彦理事長が教職員を代表して祝辞を述べました。長年に渡り業界の最前線で活躍されている中村元名誉教育顧問、明松真司名誉教育顧問、ケイコ・ヴォルティア海外名誉教育顧問、湯川れい子名誉学校長の4名の先生からは、その豊富な経験を通じて、今後の道しるべとなるような温かい祝辞が贈られました。

式辞を述べる
仙台医健の宍戸学校長
ビデオで祝辞を贈った浮舟理事長
中村元名誉教育顧問
明松真司名誉教育顧問
「滋慶学園へようこそ」と新入生を歓迎したヴォルティア先生
「好きを見つけてください」と
湯川名誉学校長

第二部は単なる式典ではなく、最初の授業です。先輩たちが新入生に向けて、産学連携教育の企業プロジェクト、社会貢献、SDGsへの取り組みなど、学びのプレゼンテーションを行いました。在校生と卒業生の作品やパフォーマンスに、新入生たちは未来の自分を重ねるように目を輝かせて見入っていました。

【仙台ECO】
「海の生き物を楽しく学ぶスマートグラス改良プロジェクト」
【仙台ECO】
「アマモ場保全プロジェクト」
【SSM】
「JAXA 宇宙航空研究開発機構楽曲制作プロジェクト」
【SSM】
滋慶学園 社会貢献ミュージカル
明日への扉「Hospital Of Miracle」
【TECH.C.仙台】
「石ノ森萬画館 サイボーグ009 
イラストレーション制作プロジェクト」
【TECH.C.仙台】
「株式会社セガ 新興国向けハイパーカジュアルゲーム制作プロジェクト」
【仙台医健】
「Japan Winter League 野球分析プロジェクト」

【札幌ベルエポック製菓調理専門学校】“素晴らしいレストラン”―美食ガイド「Gault&Millau 2024」に卒業生のお店が掲載!

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 世界的に大きな影響力を持つ「Michelin(ミシュラン)」と並び立つ美食ガイド「Gault&Millau(ゴ・エ・ミヨ)」の2024年版に、札幌ベルエポック製菓調理専門学校の卒業生・児玉智也さんのレストラン「ACiD brianza(アシッド ブリアンツァ)」(東京・麻布十番)が“素晴らしいレストラン”として掲載されました!

ACiD brianza(アシッドブリアンツァ)のシェフ、児玉智也さん

 「Gault&Millau」はフランス人ジャーナリストが1972年に創刊した、世界のシェフ達の信頼も厚いとされるレストランガイドブック。今回同店が受けた評価は、最高得点20点のうち15点という非常に高いレベル。児玉さんは昨年版の同誌で「期待の若手シェフ賞」を受賞しており、その期待に応えるように、1年後の本年版において自身の経営するお店が掲載されました。

「期待の若手シェフ賞」を受賞した児玉さん
2023年版のガイドブックで紹介されました
お店が掲載された2024年版のガイド

 本校在学中は、自宅で包丁の練習をして苦手を克服したり、本を読んで知識を広げたり、暇さえあれば色々なお店へ足を運んだりと、2年間を無駄なく過ごした児玉さん。学生時代を振り返り、「充実したカリキュラムで学ぶことができ、2年間、自身で色々な経験を積んだことが今に活きている」と語ってくれました。

木の温もりを感じさせるオシャレな雰囲気のレストラン
コースメニューの一部

 児玉さんについては、2025年度版の本校入学案内でもご紹介しています。
 職員一同、今後も引き続き、児玉さんを応援し続けていきます。

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【東京地区8校】合同卒業式を挙行―「更なる大きな夢へと突き進み続けます」

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 3月13日(水)、学校法人滋慶学園が東京地区に設置する8校が、学校法人コミュニケーションアートが東京地区に設置する専修学校と合同で卒業式を執り行いました。
 前日の荒天から打って変わった春らしい青空の下、会場となったシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)には多くの来賓や保護者が列席し、卒業を迎えた22カ国165名の留学生を含む1,647名が、デザイン、動物、音楽、ダンス、映画、IT、アニメ、ホテル・ウェディング業界での新たな夢に向かって羽ばたきました。

9校の学校長を代表して卒業生に温かいメッセージを贈る小達一雄学校長

 最後の授業と位置付けられた卒業式は、卒業生、来賓等、出席者全員が黙想をした後、厳粛な空気の中、司会者の開式の辞で始まりました。国歌斉唱に続き、卒業証書の授与が行われ、9校の専門課程卒業生の代表9名と、卒業後にさらに1年間技術に磨きをかける東京コミュニケーションアート専門学校 TCA研究科修了生1名、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 高等課程の卒業生1名、合計11名が各校の学校長より卒業証書を授与されました。
 また9校は文部科学大臣より称号(専門士・高度専門士)付与の認定を受けた学科を擁する専修学校であり、該当学科において卒業要件を満たした卒業生に「専門士」または「高度専門士」の称号が付与されました。
 卒業生一人ひとりには、式典後、担任から直接、卒業証書が手渡されました。

東京コミュニケーションアート専門学校 篠塚正典学校長よりeエンターテインメント科の遠藤さんへ卒業証書を授与
東京コミュニケーションアート専門学校 TCA研究科を代表して川本さんに修了証書を授与
TCA東京ECO動物海洋専門学校 韮澤弘志学校長より動物看護士科の市川さんへ卒業証書を授与 
東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 渡辺敦子学校長から音楽テクノロジー科の奈須田さんへ卒業証書を授与
東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 高等課程 総合音楽科を代表して安達さんに卒業証書を授与
東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 池末信学校長よりスーパーeエンターテイメント科の片山さんに卒業証書を授与
東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校 上野隆弘学校長よりスーパーダンス科河野さんへ卒業証書を授与
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 小川正人学校長よりホテル&リゾート科の井上さんへ卒業証書を授与
東京俳優・映画&放送専門学校 小達一雄学校長より映画俳優科の長﨑さんへ卒業証書を授与
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 小達学校長よりパフォーミングアーツ科の森田さんへ卒業証書を授与
東京デザインテクノロジーセンター専門学校 佐東信司学校長よりスーパーIT科内田さんへ卒業証書を授与

「いつまでも友人、仲間、先生たちを大切に」―小達学校長式辞

 9校を代表して、東京俳優・映画&放送専門学校、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の小達一雄学校長が式辞を述べました。「明日からの新しい日々にはたくさんの楽しいことと同じように、多くの困難また不安も待ち受けています。どんなに大きな困難に巡り会うと、不安が覆い被さってこようとも、たった一人でもいい、あなたを理解してくれる人がいれば、その不安、困難を必ず乗り切れることと思います」と、その1人はおそらく、2年、3年、4年と同じ目的を持って、同じ学び舎で学んだこの会場の中に必ずいると思うと話し、「どうかいつまでもこの学園で学んだ友達、仲間、そして先生方を大切にしてください。そしてもし、残念ながらその一人に巡り会うことができなかったら、どうかいつでも母校を訪ねてください」と、教職員は、ずっと卒業生の理解者であることを伝えました。式辞の終わりに、「皆さんと一緒に過ごした日々は、我々教職員も本当に多くのことを学び、我々も君たちと一緒に成長をさせてもらいました。」と『本当にありがとうございました』と感謝の言葉を卒業生に贈りました。

「ありがとうございました」と、式辞の最後にお礼の言葉を贈った小達学校長

「明日からの仕事、職場が皆さんの大切な道場です」 ―浮舟理事長祝辞

 学校法人滋慶学園の理事長の浮舟邦彦理事長が、祝辞を述べました。浮舟理事長はまず、知識や技術の壁やコミュニケーションの難しさなど、困難を乗り越えて今日の日を迎えた卒業生を讃えました。そして、本学園で養ったプロ、そして社会人としての基礎をもとに、これからプロとして成長していかなければならない卒業生に「プロとして成長していくためには、一つの原則があるように思えてなりません。プロは仕事を通して成長していくということです」と話しました。「明日からの仕事、職場が皆さんの大切な道場になります。これから難しい仕事、また楽しい仕事、いろいろな経験をしていくことでしょう。その経験が、皆さんのキャリアになっています。仕事を通して成長していくのです」と、仕事を大切にして欲しいと卒業生に伝えました。最後に、「私たちは誇りを持って皆さんを業界に送り出します。そして、皆さんの成長を見守ります。一人ひとりが自信を持って、楽しく自分の道を歩んでいかれることを祈ります」と卒業生の更なる成長を期待し、お祝いの言葉を贈りました。

祝辞でお祝いと激励を贈った浮舟理事長

皆勤賞をはじめ、将来が期待される卒業制作や在校中の企業プロジェクト等の取り組みなどの活動を各賞を表彰

 式典では、各賞の表彰が行われました。
 最初の表彰は皆勤賞・精勤賞。皆勤賞は2年制学科は総授業時間数1,880時間、3年制学科は2,820時間、4年制学科は3,760時間の授業に100%出席した学生、精勤賞は98%以上を受賞した学生に贈られます。今年度の皆勤賞は21名、精勤賞は106名が受賞、受賞者127名を代表して、東京デザインテクノロジーセンター専門学校の幕田さんが佐東学校長より表彰状を授与されました。
 続いて、滋慶教育科学研究所(JESC)から贈られるJESC奨励賞です。JESCは学園の教育システムの構築と教職員や講師の質的向上を目的とし、学生に対しての教育力を高めるために設立された研究機関です。それぞれの分野における卒業制作作品の中から、将来の活躍が大いに期待される研究・制作に賞が贈られ、JESC努力賞として9作品、JESC審査員特別賞として4作品が受賞しました。そしてJESC奨励賞には、産学連携教育で取り組んだ企業プロジェクト9作品が選ばれました。企業から高評価を得た作品、中には採用された作品、商品化された作品もあります。JESC奨励賞を代表して、「東京国税局『税を考える週間』PR映像制作プロジェクト」に取り組み、作品が採用された東京俳優・映画&放送専門学校の熊崎さんが小達学校長から表彰状を授与されました。

 在学中に企業プロジェクトをはじめ、様々な課題に取り組んだ優れた活動に与えられる学校長賞9名を代表して、東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 ホテル&リゾート科の鈴木さんは小川学校長から、社会貢献ミュージカル『明日への扉』においてパフォーマンスで命への貢献をした学生に贈られる俳優賞に選ばれた2名を代表して、東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校 ダンス&アクターズ科の福田さんが上野学校長から表彰状を授与されました。特に優れた社会貢献活動に贈られる総長賞は10組が受賞、TCA東京ECO動物海洋専門学校の「ペット防災普及活動」チームから代表して松本さんが登壇し、浮舟理事長から表彰状を受け取りました。

皆勤賞を受賞した東京デザインテクノロジーセンター専門学校の幕田さんは、卒業後はエンジニアに
JESC奨励賞受賞を受賞した東京俳優・映画&放送専門学校の熊崎さん
ウェディングプランナーになる夢を叶えた学校長賞受賞の鈴木さん
ミュージカルの学校リーダーも務めた俳優賞受賞の福田さん
総長賞を代表したTCA東京ECO動物海洋専門学校の松本さん

社会貢献活動としての在学中の取り組みから江戸川区へ寄付金を、日本骨髄バンクと夏目雅子ひまわり基金に募金を贈呈

 江戸川区と学校法人滋慶学園は、地域社会の活性化と持続的な発展に寄与することを目的とした包括連携協定を締結しています。その一環として、2023年度より社会貢献活動として東京コミュニケーションアート専門学校、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校、東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 3校の売り上げの一部を江戸川区へ寄付金を贈呈する運びとなり、東京コミュニケーションアート専門学校のイェさんから江戸川区経営企画部の滝澤耕平様に贈呈、江戸川区から感謝状をいただきました。
 社会貢献ミュージカル『明日への扉』では、公演会場で募金活動を行っており、この活動に寄せられた44万3,367円を東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の鈴木さんから公益財団法人日本骨髄バンクに、44万3,367円を東京スクールオブミュージック専門学校渋谷の村松さんから一般社団法人夏目雅子ひまわり基金に、それぞれ贈呈しました。

東京コミュニケーションアート専門学校のイェさんから江戸川区に寄付金を贈呈
『明日への扉』で音響とベースを担当した鈴木さんから日本骨髄バンクへ
ゴスペルアンサンブルのリードボーカルを務めた村松さんから夏目雅子ひまわり基金へ
江戸川区、日本骨髄バンク、夏目雅子ひまわり基金から感謝状をいただきました

「私たちは未来に責任を持ち、自分が生きている姿を見せていってほしい」―湯川名誉学校長祝辞

 式典には、世界で活躍されている照明デザイナーの石井幹子名誉学校長、元東京大学教授で日本のデジタル研究の第一人者の馬場章名誉学校長、日本初のブライダルファッションデザイナーとして長年活躍されている桂由美名誉学校長、俳優であり国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」の主宰もされている別所哲也名誉学校長、歴史家・作家として多数の著作をされている加来耕三名誉学校長が臨席されました。名誉学校長を代表して、作詞家・音楽評論家の湯川れい子先生が卒業生にお祝いの言葉を贈りました。

 湯川名誉学校長は最初に「本当に心からおめでとうございます」と卒業生にお祝いを述べました。そして、卒業生が船出していく大変な世界、不安ではないでしょうかと心中を察しながら、先生ご自身がもらった2つのアドバイスを卒業生に話しました。

 湯川名誉学校長自身の一番の心配は地球温暖化。「17年前に京都議定書が採択された国際会議では言われたのは、20年後には陸地の近くで台風が発生するようになり、集中豪雨が起こって大きな被害が出るでしょう。今、そうなっています」と、そしてこれから20年後には、気温が45℃を東京には住めなくなるのではないかという未来、しかし、生きていかなくてはいけない。17歳の演奏家にその心配をぶつけてみると「そんなことわかりません。何か心配していいことあるあるんですかでも、毎日どう楽しく生きられるかではないですか」、この言葉にドキッとしたそうです。また、昨年海外でも大きな成功を収めた『新しい学校のリーダーズ』、湯川名誉学校長はどうして成功できたと思いますかと、卒業生に問いかけました。インタビューにあったのは『私たちが健康で楽しくて、仲良く手を繋いでやっているからです』という答え。「そうなんだ。健康で楽しいこと。私のように一人で眉根を寄せて、地球の温暖化のことを心配したって何が変わるわけではない。そうだとしたら、バーチャルの世界だろうとなんだろうと、例えばそれが生成AIだろうと、そこに未来が作れるはずじゃないですか」と力を込めて2つ目のヒントを紹介しました。

 今日あなたがどうやって、自分が本当に一番楽しいことを見つけられるか。
 誰かのために手を繋いで、元気で仲良く、生きていく姿を見せられるか。

 「それが一番素晴らしいこと、それしかないと心から思っています」と湯川名誉学校長。そして「そこに未来があるんです。そしてその未来に私たちは責任を持ち、自分が生きている姿を見せていってほしい」と、未来を作っていく卒業生にエールを送りました。
 そして「皆さん本当にご卒業おめでとうございます。心から愛しています。だって皆さんが地球なんだもん。皆さんが未来なんだもん。心からのハグを送りました。受け取ってください」と両手を前に差し出し、エアーハグで未来を作る卒業生に温かい愛を贈りました。

祝辞の最後に両手を広げてハグを送った湯川名誉学校長

「ダンサーとして世界中に幸せをもたらすエンターテイメントを届けたい」卒業生代表の東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の吉岡さんが謝辞

 卒業生代表として謝辞を読んだのは、東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の吉岡さん。骨髄移植推進キャンペーンミュージカル『明日への扉』では、2年連続で主役の園田遥役を演じました。卒業後はダンス事務所に所属が決定し、プロダンサーとして活躍するという夢を叶えました。3歳で始めたダンスはいつしか吉岡さんにとって単なる習い事ではなく、ダンスを仕事にして自分の表現で誰かの心を動かしたいという大きな夢に変わり、同校に入学。しかし、入学式直前に膝の靭帯断裂という全治1年の大きな怪我を負い、ダンスを続けるためにリハビリに専念するため、やむを得ず学校を休学。「当たり前に歩けて、当たり前に学校に通えて、当たり前に踊れることがどれだけ幸せなことが、心から痛感した1年間」だったそうです。そうしてやっとスタートした学校生活は、「今までやってきたことも、得意なダンスジャンルも違う同年代の人たちが同じ夢を持って学ぶために集まるこの環境は、外部のレッスンスタジオとは確実に違い、日々新たな出会いや気付きに溢れていました」。しかし、学園祭や企業プロジェクトでは意見がぶつかることも。「それを自分たちで解決していくごとにお互いを知り、大きな絆となりました」と仲間との日々を振り返りました。主役だけでなく、2年次はリーダーも務めたミュージカル『明日への扉』。「大人数をまとめることは一筋縄ではいかず、何度も自分を責めて、いつの間にか心がすり減っていくときもありました」という辛い時期にやはり声をかけてくれたのは仲間と先生たち。「楽しいときも、苦しいときもそばにいてくれた同期の仲間たち。悩んだときに親身に相談に乗ってくださった講師の先生や先輩、優しく導いてくれた教務の先生、そして一番そばで応援してくれた家族に、心から感謝を伝えたいです」とその思いを届けました。最後に「私は、ダンサーとして世界中に幸せをもたらすようなエンターテイメントを届ける仕事をします。ここで出会ったすべての縁を大切に、互いを支え合いながら、また困難を乗り越えて、更なる大きな夢へと突き進み続けます」と、卒業生全員の思いを込めて、力強い言葉で締めくくりました。

卒業生を代表して謝辞を述べる吉岡さん

🎵翼はためかせ 行きたい We can fly ~ 歌で卒業生にメッセージを贈りました

 式典の最後は歌で卒業生にメッセージを送りました。演奏は、キーボードにミッキー吉野先生(名誉教育顧問)、ドラムはトミー・スナイダー先生(東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 副校長)、ベースは渡辺敦子先生(東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 学校長)、ギターはクリス・ジャーガンセン先生(東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 副校長)、指揮は池末信先生(東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 学校長)という豪華なスペシャルバンド。東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷のゴスペルアンサンブルが「翼をください」を熱唱しました。中盤からは在学中にゴスペルアンサンブルで活動してきた卒業生も加わり、涙と笑顔の力強いパフォーマンスで会場が感動に包まれる中、最後の授業である卒業式が閉式しました。

最後は歌で卒業生に送り出しました
式典には多くの保護者にも参列いただき卒業を祝いました
担任から一人ひとりに卒業証書を授与
式典後、最後の保護者会を開催
4年ぶりに謝恩会を開催、友人や先生と卒業を笑顔で祝いました

受賞作品

【JESC奨励賞】~受賞チームと取り組んだプロジェクト

▪️東京コミュニケーションアート専門学校 井上さん
 「10年後のミツビシブランドを想定した車両デザイン提案」

 EVをテーマに、EVだからこそできる新しい商品提案と、三菱自動車工業のラインナップの延長線上での新しいジャンルの商品提案も行いました。「未来に向かって新しい挑戦が見える」と高評価をいただきました。

▪️東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校チーム
 「株式会社セーニャ ゆずビューティフルJAPAN プロジェクト」

 ゆずのシングル曲「ビューティフル」のSNSプロモーションにTikTokを使用し、動画コンテンツを制作。総再生回数は20万回を超えました。また第74回紅白歌合戦にも出演しました。

▪️東京スクールオブミュージック専門学校渋谷チーム
 「Dreamtonics株式会社/株式会社AHS『Synthesizer V AI 桜乃そら(はるのそら)』公式デモソング制作プロジェクト」

 AI技術を使用した最新の歌声合成ソフト「Synthesizer V」を活用し、AI技術の可能性を体験しながら最新テクノロジーを学びました。作品は公式デモソングとして採用されました。

▪️東京映画・俳優&放送専門学校
 「東京国税局『税を考える週間』PR映像プロジェクト」

 学生企画コンペティションを経て企画が採用。税を考える週間7日間で、東京都を中心とした街頭ビジョンで約28万回放映され、多くの方にご覧いただきました。

▪️東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 清家さん
 「『江戸川区・共育プラザ7館合同イベント』企画・運営プロジェクト」

 中高生の活動支援・子育て支援・世代間の交流支援を行う施設、江戸川区教育プラザ7館とともに、「共生社会の実現を図るため、中高生の地域・世代間交流を促進する交流大会」をテーマに、誰もが楽しめるeスポーツイベント大会を開催しました。

▪️TCA東京ECO動物海洋専門学校チーム
 「江戸川区 外来カミキリ防除プロジェクト 〜早期発見で被害をゼロに〜」

 江戸川区の桜などの観光資源を外来種から守るために、調査データを東京都と江戸川区に提出し、防除協力の実行案も含めて高い評価をいただきました。

▪️東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 関さん
 「フォーシーズンズホテル東京大手町 企業プロジェクト 『ニューイリッチ層獲得に向けたマーケティング企画』」

 コロナ禍を経て業界全体として新しい取り組みが求められるなか、新たなお客様の獲得に向けた企画、インペリアルスイートで行うフルコースを開催するイベントを提案、「これまでになかった新しい発想がすばらしい」と高い評価を受けました。

▪️東京デザインテクノロジーセンター専門学校チーム
 「石西珊瑚 サンゴ礁基金プロジェクト」

 沖縄県石垣島では大量の農薬を含んだ赤土の流出により、サンゴ礁に影響が出ています。この問題解決のため、AIを使って雑草のみに駆除剤を散布するシステム開発に取り組み、どの活動は多くのメディアに取り上げられました。

【学校長賞】

▪️東京コミュニケーションアート専門学校 eエンターテイメント学科 曽根原さん
▪️TCA東京ECO動物専門学校 エコ・コミュニケーション科 仲宗根さん
▪️東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 スーパーeエンターテイメント科 今給黎さん
▪️東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 音楽テクノロジー科 武田さん
▪️東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校 スーパーダンス科 太田さん
▪️東京映画・俳優&放送専門学校 映画制作科 筒井さん
▪️東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 パフォーミングアーツ科 山口さん
▪️東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 ホテル&リゾート科 鈴木さん

▪️東京デザインテクノロジーセンター専門学校 IT・デザイン科 後藤さん

【総長賞】~受賞チームと取り組んだプロジェクト

▪️東京コミュニケーションアート専門学校 イェさん
 「江戸川区に向けた地域貢献活動」

 「西葛西図書館 自動向けおはなし会プロジェクト」の企画・運営や「TCA&THL合同学園祭2023」で実行委員として全体の運営を取り仕切り、売上金額はすべて江戸川区へ寄付しました。

▪️東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校チーム
 「江戸川区クラブしらさぎ『はやぶさ』ダンスプロジェクト」

 東京都立しらさぎ特別支援学校より「ダンスを通して身体を動かすことの楽しさやコミュニケーションの取り方を教えてほしい」との課題をいただき、年間13回のダンスレッスンを実施しました。

▪️東京スクールオブミュージック専門学校渋谷チーム
 「一般社団法人渋谷区SDGs協会 渋谷センター街宇田川クランクストリート『Re:light』PROJECT」

 一般社団法人渋谷区SDGs協会と協力し、清掃活動やゴスペルイベントを通じて、地域の美化とコミュニティの結束強化に貢献しました。

▪️東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校チーム
 「稲川芸術祭 公式テーマソング制作/振付プロジェクト」

 稲川淳二さんが主催しているパラアーティスト育成プロジェクト『稲川芸術祭』の公式テーマソングの制作と振付を学生が担当し、イベントで披露されました。

▪️東京俳優・映画&放送専門学校 植田さん、森美さん
 「江戸川区二十歳を祝う会」司会プロジェクト

 2024年1月8日に江戸川区総合文化センターで開催された「江戸川区二十歳を祝う会」の司会を学生が担当し、記念式典に貢献しました。

▪️東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校チーム
 「西葛西図書館 読み聞かせプロジェクト」

 東京コミュニケーションアート専門学校 ノベル系専攻の学生が企画制作を行った児童向けヴォイスドラマCD制作において東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の在校生が声優として参加。江戸川区立西葛西図書館にて、ヴォイスドラマCDの配布とともに、読み聞かせパフォーマンスを地域児童に向けて行いました。

▪️TCA東京ECO動物海洋専門学校チーム
 「ペット防災普及活動」

 一般社団法人防災教育普及協会の協力の下、日本最大級のドッグイベント「しっぽフェスタ」会場で、ペットの飼い主のコミュニティを対象とした防災普及のための企画や展示を学生が行いました。

▪️東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校 笠原さん
 「地域の子どもたちに向けたお菓子の提供」

 学校を知ってもらいたい、気軽に足を運んでいただきたいという想いで地域の子どもたちにハロウィンやクリスマスなど、季節毎のイベントにおいてお菓子やケーキの提供を行いました。

▪️東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校/東京スクールオブミュージック専門学校渋谷/
 東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校/東京俳優・映画&放送専門学校
 社会貢献ミュージカル『明日への扉』

 30年間179公演の歴史を持つミュージカル。骨髄移植や骨髄バンク事業の現実を知った在校生達が自ら企画・制作・出演している『明日への扉』を通じてドナー登録を呼びかけ、募金活動に取り組みました。

▪️東京デザインテクノロジーセンター専門学校 上野さん
 「さくらインターネット株式会社 企業プロジェクト 水辺(みずべ)の観光資源化に関する研究」

 近年ソナーを搭載した水上ドローンで水中を可視化することで、魚の集まる位置に釣り堀を作ったり、水上公園を作る地盤を確認したりと活用の幅が広がっています。今回は東京の河川のソナーデータの活用方法を検討し、観光資源化に大きく貢献しました。

合同卒業式実施校

【東京地区7校】合同卒業式を挙行―医療、福祉・保育、食、美容、ウェディング業界へ第一歩を踏み出す

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 2024年3月12日(火)、両国国技館(東京都墨田区)において、学校法人滋慶学園が東京地区に設置する7校が、学校法人東京滋慶学園の東京・埼玉地区7校と合同で卒業式を行いました。当日はあいにくの雨でしたが、コロナ禍以降4年振りに保護者の皆様にも会場にお越しいただき、卒業生の門出を祝いました。

学校長を代表して式辞を述べる土田雅彦学校長

卒業証書を授与

 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサンブルによる国歌斉唱で始まった式典。最初に学校法人滋慶学園 浮舟邦彦理事長、学校法人東京滋慶学園 中村道雄理事長をはじめ、各校学校長、名誉学校長が紹介されました。次に、卒業証書の授与が行われ、卒業生を代表して卒業証書を授与されたのは、東京医薬看護専門学校 化粧品総合学科の佐久間さん。出席率100%に加え、学校行事にも積極的に参加しオープンキャンパスでは体験実習講師も務め、卒業後は化粧品会社で開発の仕事に携わることが決定しています。東京医薬看護専門学校 須田英明学校長から佐久間さんへ卒業証書が授与されたのに続けて、会場内では各校の教職員より卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校ゴスペルアンサンブルによる国歌斉唱
卒業生を代表して卒業証書を授与される東京医薬看護専門学校の佐久間さん
会場内で一人ひとりに教職員から卒業証書を授与
笑顔で卒業証書を受け取る卒業生

 式典には、多くの来賓が列席しました。海外からは、教育顧問でスタンフォード大学フーヴァー研究所教授の西鋭夫先生、そして海外教育顧問であり、ハリウッドで長きに渡り活躍されている日本人メイクアップアーティストのカオリ・ナラ・ターナー先生が駆けつけ、卒業生の新たな門出を祝いしました。

教育顧問の西先生
ロサンゼルスから駆けつけたカオリ・ナラ・ターナー先生

皆勤賞、JESC奨励賞を表彰

 在学中、無遅刻、無欠席で全ての授業を皆勤した卒業生が表彰され、代表者2名に壇上で表彰状が贈られました。東京ウェディング・ホテル専門学校 土田雅彦学校長から表彰されたのは、同校 ウェディングプランナー科の渡邉さん。歴史ある施設に就職が内定、日本が誇る和の文化とともにお客様から愛され、一緒に働く仲間から頼られるウェディングプランナーを目標にしています。もう1名は、この日卒業を迎えた留学生の一人、東京福祉専門学校 介護福祉科のジョ・ソンファンさん。卒業後も日本で介護の仕事に就き、身体面のみならず精神面も支えることができる介護福祉士を目指しています。東京福祉専門学校 小林和弘学校長から表彰状を授与されました。

 続いて、滋慶教育科学研究所奨励賞の表彰が行われました。滋慶教育科学研究所(JESC)は、学園の教育システムの構築と教職員や講師の質的向上を目的とし、学生に対する教育力を高めるために設立された研究機関です。職業人教育の集大成として行われる卒業研究、卒業制作、コンテストなどから、優秀な研究等に賞が贈られます。今年度は9校が受賞し、代表して東京ベルエポック美容専門学校 美容師科の内田さんが表彰状を授与されました。”Indivisual”という研究テーマで作品制作に取り組み、人魚が人間になる夢を持つことを「新しく生まれ変わる」ことであると考え、夢の中の人魚の切なる願いと儚さを込めて制作、ヘアメイクフォトアート部門で優勝を収めました。

皆勤賞を受賞した東京ウェディング・ホテル専門学校の渡邉さん
東京福祉専門学校 介護福祉科を皆勤で卒業した、留学生のジョさん
JESC奨励賞を受賞した東京ベルエポック美容専門学校の内田さん
内田さんの受賞作品のサブテーマは「be reborn」

■各賞受賞者一覧はこちらからご覧いただけます。

「確固たる人生観を持て!そして超一流のプロフェッショナルになろう」―土田雅彦学校長式辞

 学校長を代表して、東京ウェディング・ホテル専門学校 土田雅彦学校長が式辞を述べ、その中で3点を卒業生に伝えました。
 1点目は、今後日本が発展するためには、お客様の視点に立った付加価値の高い商品とサービスの提供、海外生産体制から国内での効果的な生産体制への変革、テクノロジーを活用して革新的なビジネスモデルを生み出し、競争優位性を確立すること、という3つの課題があり、その課題解決のために加速しているDXについて「DXを正しく理解し、皆さんの力で未来社会を切り拓いてください」と伝えました。  
 続いて、そのDXが進む中で、人間にしかできないこと、表現力、感応力に磨きをかけること。1月1日の能登半島地震発生時のアナウンサーの緊急避難の訴えを例にあげ、「表現力と感応力を深めるものは、信頼と日頃の訓練です」と2点目の言葉を贈りました。
 3点目は、1月2日に羽田空港で起こった飛行機の衝突事故の際、客室乗務員が機長と連絡が取れない中、お客様を救う道を模索して全員を脱出させ、命の救った実例から「皆さんは、実習を通して現場の厳しさを学びましたが、現実はさらに厳しく過酷です。社会は真っ青な大船原です。しかし、穏やかな海も、時に荒れ狂う海に変わります。荒れ狂う海にどう立ち向かうか、最後は自分で考え、決断し、行動するしかありません。この根幹にあるものは、人生観です」と話し、これから船出する卒業生に、大きな期待と愛を込めてこの言葉を贈りました。「確固たる人生観を持て!そして超一流のプロフェッショナルになろう」。

式辞を述べる土田学校長

「学校は皆さんの故郷。困ったときは学校に相談を、嬉しいときにも学校に来てください」―浮舟理事長祝辞

 学校法人滋慶学園 浮舟邦彦理事長は祝辞の冒頭、プロとして仕事をしていくためのスキル、社会人・業界人としての身構え、気構え、心構えなど、在学中に幾多の困難を乗り越えて、プロのスペシャリストとしての基礎を身につけた卒業生を称えました。そして、プロとして成長していくためには原則があり、「プロは仕事を通して成長していきます」と、学び続けることの大切さを話しました。そのために、「困った時は、どうか学校に相談してください。嬉しい時にも学校に来てください」と、学校は卒業生にとっての故郷であり、キャリアセンター、国家試験対策センターはいつまでも卒業生のセンターでありつづけることを卒業生に伝えました。最後に「私達は誇りを持って皆さんを業界に送り出します。そして、皆さんの成長を見守ります」と温かい言葉を贈りました。

卒業生にお祝いを述べる浮舟理事長

代表6人が「明るい未来創造への決意」を表明

 活躍する卒業生からのビデオメッセージから始まった第2部のテーマは「明るい未来創造への決意」。全14校から卒業生6名が登壇し、決意の言葉を述べました。

「この日の料理が食べたいと思ってもらえる調理師に」―東京ベルエポック製菓調理専門学校 久保田さん

 入学前に見学した帝国ホテル。お客様を第一に考えたホテルの空間に魅せられて、将来はここで働き自分の料理で人を笑顔にしたいと調理師を目指した久保田さんは、夢を叶えて4月から帝国ホテルで働きます。「将来は『この料理が食べたい、ではなく、この人の料理が食べたい』と思ってもらえる調理師になれるように努力を続けたいです」と、新たな夢を語りました。

「公私ともに充実した未来を目指して頑張ります」―日本医歯薬専門学校 望月さん

 18歳の時に劇団に就職してダンスを仕事にしていた望月さんは、新型コロナウィルスの影響を受けて以前と同じような仕事ができなくなった不安からキャリアチェンジを考え、国家資格の視能訓練士を取得するために入学。年齢に関係なく親しくしてくれるクラスメイトに助けられ、学んだことはすぐに復習して習得するという学習習慣を身につけました。「視能訓練士として幅広い症例に対応できる知識と技術を身につけ、大好きなダンスも両立できる、公私共に充実した未来を目指して頑張ります」と宣言しました。

「将来は日本の歯科技術をベトナムに広めたい」―新東京歯科技工士学校 チャン・コン・ラムさん

 歯科先進国の日本で歯科技工士免許を取得し、人の健康に貢献したいと、日本語学校を経て入学。最初はアルバイトもしながら学校に通うハードスケジュール、授業では専門用語に苦労したそうです。そんなチャンさんを後押ししてくれたのは、ベトナムにいる両親の応援。「卒業後は日本の歯科技工所で働きます。将来は日本の歯科技術をベトナムに広め、患者様たちの健康と笑顔に貢献することを目標に頑張っていきます」と目標を宣言しました。

「韓国から日本に来るお客様に最高のデザートを提供したい」―赤堀製菓専門学校 ゴン・ダヨンさん

 韓国からの留学生のゴンさんは、基本的な道具や材料の名前、授業内容の理解も苦労したそうです。しかし、パティシエになるための学びに国籍や年齢は関係なく、日本で学ぶためには語学をはじめ、色々な努力をしなければならないと実感したそうです。繰り返し学ぶことの大切さを実感したゴンさんは、4月から日本でパティシエとしてのキャリアをスタートします。「日本で学んだ高い技術力を活かし、たくさんのお客様、そして韓国から日本に来るお客様に最高のデザートを提供できるように頑張っていきます」と抱負を語りました。

「笑顔を一緒に作っていける歯科衛生士になりたい」―新東京歯科技工士学校 西村さん

 21歳で歯科助手として働き始めた西村さんは、働く中で歯科衛生士の仕事に大きな魅力を感じたそうです。その後、結婚、出産、子育てというライフステージを過ごしましたが、歯科衛生士になりたいという気持ちは変わらず、入学を決意しました。家庭と学校の両立を支えたのはご主人や学校の友人の協力。この経験から人が支え合うことの大切さを実感し、また歯科衛生士は患者さんの数だけ出会いがある素敵な職業だと学んだ西村さん。「たくさんの患者さんのお口の健康だけでなく、笑顔を一緒に作っていける歯科衛生士になりたいと思います」と力強く宣言しました。

「必ず、芸能人の専属ヘアメイクになります」―ベルエポック美容専門学校 久常さん

 幼い頃からヘアメイクとしてテレビ業界に関わりたいという志を持っていた久常さん。学校と現場実習、アルバイトとプライベートを全てこなそうと意識した学校生活は大変だったと振り返りましたが、ヘアメイクになりたいという強い思いと応援してくれる家族、友人の存在があり乗り越えられたと言います。卒業後は、ヘアメイクの専属アシスタントとして働くことが決定し、夢に一歩近づきました。「どんなことにもめげず挑戦し、必ず芸能人の専属ヘアメイクになります」と未来への決意を述べました。

卒業生にサプライブメッセージと歌でエールを送りました

 卒業生にサプライズのメッセージが届きました。座席に用意されていたQRコードをスマートフォンで読み取るように司会から案内があると、卒業生は一斉にスマートフォンを取り出してメッセージを読み始めました。そこにあったのは、卒業式に向けた授業の中で入学時の目標や学生生活を振り返り、目指した卒業後の自分の姿や新たな目標を書いた決意の言葉と、応援してくれる人からのメッセージ。温かいメッセージを読み、涙を流す卒業生もいました。

 最後は、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校ゴスペルアンサンブルによる歌「結-ゆい-」で、卒業生にエールを送りました。

 伸びやかなボーカルと迫力あるコーラスが広い国技館に響き渡る中、スクリーンには、クラスメイトや友人たちと過ごした授業やイベントの写真が映し出されていきます。卒業生の心の中には、学生生活の思い出が走馬灯のように蘇っていたことでしょう。

  🎵いちばん手に入れたいものって簡単じゃない
   でもあきらめない
   ぼくたちはなにより強い絆で結ばれている

 歌が終わると同時に大きな拍手が起こり、感動の余韻の中で卒業式が終了しました。卒業生は列席者の拍手に送られて、会場を後にしました。

サプライズメッセージを読む卒業生たち
スクリーンで紹介された決意の言葉と卒業生に贈られたメッセージ
パワフルな歌で卒業生にエールを送った
式典後には最後の保護者会を開催
笑顔の東京福祉専門学校の留学生
式典会場で同級生と最後の集合写真
卒業式が行われた両国国技館の会場