【東京メディカル・スポーツ専門学校】世界水泳選手権 in シンガポール―日本代表チームをサポートしました!

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 東京メディカル・スポーツ専門学校 理学療法士科Ⅰ部 教員の及川広太が、2025年7月にシンガポールで開催された『2025年世界水泳選手権』に、日本代表チームのトレーナーとして帯同しました。
 日本代表チームは、この大会で歴史的な功績を残しました。特に、オープンウォータースイミング(以下、OWS)3kmノックアウトレースでは金メダル、5km種目では銅メダルを獲得し、OWS史上初となる表彰台入りを果たしました。

シンガポールの夜景

 この偉業は、日本のOWS競技の国際的地位を高めるとともに、今後の強化戦略において重要な指標となりました。

試合会場の光景

 今大会は高温多湿かつ潮流の影響を受けやすいシンガポールの海域で行われ、レース戦略や身体的適応が結果を大きく左右する環境での実施となりました。その中でも、3kmノックアウトレースは、複数ラウンドを短時間で繰り返すため、高い回復能力と瞬発的なスピード、そしてラウンドごとの戦術適応力が求められます。5km種目は持久力とレース全体のペースマネジメントが鍵を握り、競技ごとに異なる身体的・精神的要求に応える総合的なコンディショニングが必要です。

選手ケアの様子
試合会場

 トレーナーとしての活動は、大会期間中および事前合宿を通して、選手が常に最良のパフォーマンスを発揮できる状態を維持することを目的に、総合的なサポートを行います。具体的には、レース前後のストレッチングや徒手療法による筋緊張の緩和、競技特性に応じたウォーミングアップ・クーリングダウンの提示、疲労回復を促すための物理療法やコンディショニングの実施などが含まれます。さらに、選手の心理的安定を図るためのコミュニケーションやメンタルサポートも重視し、大舞台における集中力の持続を支援しました。

 今回、OWS日本代表チームが世界の舞台でこのような快挙を成し遂げたことは、トレーナーとして今後の国際大会に向けた自信とモチベーションの向上につながりました。今後も日本代表選手が世界のトップレベルで戦い続けるためには、科学的根拠に基づいたトレーニング・コンディショニングの継続的実施と、新たな戦術的アプローチの開発が不可欠であると考えています。

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