5月25日(日)、東洋言語学院本校舎近くの新田6号公園周辺で東京都江戸川区などが主催する「葛西『四季の道』・新田地域ふれあいフェスティバル」が開かれ、本校の職員・学生が参加しました。このフェスティバルは葛西地区最大級の地域イベントであり、本校を地域の方々に理解していただく大切な機会として、毎年参加しています。今年は模擬店でのポップコーン販売、校内ツアー、日本語教師体験や学生による言語教室などを実施しました。

外国人留学生の在校生を通じて東洋言語学院を地域の方に知っていただくことは、国が推し進める多文化共生社会の実現への第一歩になると考えています。令和5年に法務省が実施した「外国人との共生に関する意識調査」によれば、共生について「賛成」「反対」がほぼ同割合である一方、「様子を見ている」人たちが40%もいます。本学園の理念の一つである「地域からの信頼」は、まさに新しい意味を持ったキーワードとして浮かび上がってきています。

「初めて会う日本の人にはなんて話しかければいいんだろう?」「どんな服装が失礼じゃないんだろう?」…。学生たちは意見を出し合いながら「新田フェスティバル・ルール5箇条」を自主的に作成し、準備を進めました。そしてフェスティバル当日。留学生たちは自分たちを理解してもらうために、ポップコーン販売など4つのプログラムを通じて地域の方々とおしゃべりをして、自分たちの今の想いを来場者に伝えるという“裏ミッション”を遂行していきました。

今日は学生が先生になって言語を教えます。

おもてなしの行動や言葉を繰り返し練習しました
その結果、過去最多の118名もの地域の方々が本校を訪れ、アンケートには「学生の姿勢が前向きで好印象だった」「段差を気遣う一言が嬉しかった」「自分の息子も同じ感じです」というような温かいコメントが数多く寄せられました。さらに、来場者の約8割の方は、本校が同じ地域にあることを認識し興味を持ってくださっていたこともわかりました。
私たちが考えていたよりもずっと地域の方に目を向けていただけていることを心に留めながら、今後も地域とのつながりを大切にし、信頼される学校として、多文化共生社会の実現に向けた人材育成と地域への貢献に力を注いでまいります。