合同入学式を挙行―両国国技館で夢への第一歩を踏み出しました!

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 4月11日(金)両国国技館(東京都墨田区)で2025年度合同入学式が挙行されました。この入学式は、学校法人滋慶学園が東京地区に設置する7校と、学校法人東京滋慶学園の東京・埼玉・神奈川地区の9校が合同で開催しました。3181名の新入生が、医療・福祉保育・スポーツ・バイオ・美容・食・ウェディング・IT/WEBなど、さまざまな分野のプロフェッショナルを目指し、晴れて入学の門出を迎えました。

新入生で埋め尽くされた会場。どの顔も希望に満ちあふれていました

 入学式は、新入生の夢への第一歩、“最初の授業”です。前半は、学園の紹介や業界の方からいただいたお祝いのメッセージを披露。16校を代表して新東京歯科技工士学校・新東京歯科衛生士学校の宮﨑隆学校長が式辞を述べ、本学園の浮舟邦彦理事長からは、新入生に向けて温かな激励と、「信頼される職業人」への成長を求める力強いメッセージが贈られました。学生生活を支える様々なシステムや、産学連携教育、国際提携先からのメッセージも紹介されました。
 後半は、在校生による分野別プレゼンテーションと新入生の宣誓です。医療・福祉保育・スポーツ・バイオ・美容・食・ウェディング・IT/WEBの分野別プレゼンテーションでは、各専門分野の在校生が登壇し、実習授業や学びの一端を披露しました。どのステージも、現場に近い実践的な内容で、新入生にとって「目指す未来の姿」を明確にする感動の時間となりました。

スポーツ分野のプレゼン。
競泳の渡部選手と講師の先生、在校生がエールおくりました
新入生のスマ-トフォンが連動し、
会場を彩りました

◆オープニング
 司会の東京ウェディング・ホテル専門学校の在校生が登壇し、在校生によるプレゼンテーションがスタート。オープニングは葛西地区の専門学校で集まって活動しているダンスサークルの在校生たちが圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げました。

◆医療分野
 医療分野のプレゼンテーションでは、患者様対応や処置の演習を再現。現場に即したリアルな実習風景は、新入生に「人の健康を支える仕事」の意義と責任を印象づけました。
 新東京歯科衛生士学校の在校生は実際に使用するスケーラーを手に歯石除去の実習を紹介。「マネキンでの練習を繰り返し、患者さんに自信をもって対応できるように」と語りました。
 日本医歯薬専門学校の在校生は、視力検査で用いる「レフラクトメーター」について紹介。実際の気球画像を見せながら、視力や眼鏡の度数測定の重要性をわかりやすく伝えました。
 東京医薬看護専門学校の在校生は、発音の誤りを評価・訓練する授業を披露。子ども役とのやり取りの実演では、視覚的支援やシールでモチベーションを向上させるなど、子どもたちに寄り沿った工夫が施されていることが印象的でした。
 最後は、心筋梗塞を想定した救急救命活動のシミュレーション実演が行われ、ECMOや人工呼吸器などの操作にあたる様子を再現。臨場感あふれる演出で技術力と冷静な判断力が求められる職種であることが示されました。

◆スポーツ分野
 スポーツ分野は、新入生参加型のエクササイズを実施。アスリートサポートの実習紹介では、「健康を支えるスポーツの学び」の深さを伝えました。
 東京スポーツ・レクリエーション専門学校の学生たちは、ボクシングを応用したエクササイズを披露。新入生も立ち上がってジャブ・クロス・アッパーといった動作を体験し、会場は一体感に包まれました。
 スポーツトレーナー科の実演では、足首・膝のテーピング、アイシングの手技を紹介。「怪我の予防や回復を支える縁の下の力持ち」として、選手に寄り添う姿勢と専門性の高さが強調されました。
 最後に、競泳元日本代表・渡部香生子さんと、東京メディカル・スポーツ専門学校の講師で理学療法士でもあるトレーナー・及川広太先生が登場。一流のアスリートが世界の舞台で活躍する裏には、たくさんの支えがあることが語られ、プロを目指す新入生にとって大きな励みとなりました。

◆バイオ分野
 東京バイオテクノロジー専門学校の在校生が、「ある物」の商品開発に関わる実験をステージ上で披露。食品や医薬品、化粧品の開発に欠かせないバイオ技術の魅力をわかりやすく紹介しました。
 登壇した学生は「微生物の培養」や「光るDNA」を紹介。「見た目も機能も楽しい食品開発」を目指す中で、毎日できることが増えていく喜びを活き活きと語りました。桜の花から微生物を探し、顕微鏡で観察する様子や、DNAを蛍光で可視化した実験結果が大型スクリーンに映し出され、科学の可能性とビジュアル的な美しさが会場の新入生を魅了しました。
 最後はルミノール反応の実験。新入生全員に体験してもらうためにコンサート会場でよく見かけるケミカルライトを用意し、「せーの」の合図でスティックをポキッと折ると、会場中が黄色い光で埋め尽くされました。

◆福祉分野
 東京福祉専門学校・埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校の学生は、体験現場で関わっている子どもたち、のびのび福祉会・さざなみ会の皆さんと一緒に「ひまわり」を歌って入学を祝福。これに対し新入生がケミカルライトを振って応え、歌を盛り上げました。
 また、笑顔で子どもと関わる様子や、高齢者との会話を大切にする姿がスクリーンに映し出されました。「知識や技術だけでなく、信頼関係が支援の基礎になる」との印象的な言葉によって、温もりのある関わりの大切さが伝えられました。

◆IT・WEB分野
 さいたまIT・WEB専門学校の在校生は、自分たちで開発したインタラクティブ演出システム「LiveFX」を紹介。「LiveFX」とはスマートフォンと連動する演出システムで、新入生全員が事前に配布されたQRコードを自分のスマートフォンで読み取り連動させました。会場を埋め尽くした新入生のスマートフォンの音楽や照明が、リアルタイムで一斉に変化する様子は圧巻。最先端のテクノロジーが「体験型演出」へと昇華していることを視覚的に示しました。学生たちは「デザインだけでなく、社会の課題解決につながる提案力も養っています」と話し、生成AIやプログラミングを活かした新しい表現で、テクノロジーが未来を切り拓く力となることを実感させてくれました。

◆食分野
 学生たちが壇上で製菓を実演。個人実習や放課後の練習によって技術を磨き、「おいしさ」を届ける喜びを共有しました。
 赤堀製菓専門学校の学生たちは、実際に販売実習で行っているショートケーキ作りをライブで実演。東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生たちは、コンテストも行われているバリスタの基本的な技術「ラテアート」を披露しました。埼玉福祉医療保育製菓調理専門学校の学生たちは、卒業制作について紹介。『SDGs×地産地消』というテーマで、チーム全員で協力しながらコース料理を完成させました。
 最後は、サプライズゲストとしてオムライスで有名な「たいめいけん」の茂出木シェフに登場いただき、お祝いの言葉も送られました。

◆ウエディング分野
 東京ウェディング・ホテル専門学校のウェディングプランナー・ドレススタイリスト・ブライダルフラワー&コーディネートを目指す在校生がステージに立ち、「夢に向かって走っている途中」のリアルな想いを語り、新入生に「共に夢を実現しよう」とエールを送りました。
 学生たちは自身の夢を語りながら、実際の結婚式を再現。 12本のバラを使ったダーズンローズのセレモニーで盛り上げられた会場は、幸せに包まれました。

◆美容分野
 美容分野のステージではその場でモデルへ施術が行われ、美のプロフェッショナルとしての技術と表現力を披露。卒業生の活躍も交え、夢を現実にする学びのステップが示されました。
 ベルエポック美容専門学校・東京ベルエポック美容専門学校の在校生は、実際にステージ上でヘアアレンジとメイクの技術を披露し、モデルを次々と美しく変身させていきました。
 また、卒業生でGOALDの室井さんが登場。続いて、ABEMATVの人気ドラマ「今日、好きになりました。」に出演した須藤大和さんがモデルとしてサプライズで登場すると、会場には歓声が響きました。

在校生プレゼンを披露した8分野の学生たちがステージに集結。グランドフィナーレを飾りました

◆フィナーレ
 最後はすべての分野の在校生がステージに集結。「私たちも、夢の途中です。今日からは皆さんも、その仲間です」と呼びかけると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。在校生の言葉には、これから一緒に学び、支え合っていく仲間への歓迎の熱い想いが込められていました。

力強い新入生宣誓を行ったのは、今年度開校の横浜ベルエポック美容専門学校の河野さん

 新入生宣誓では、今年度開校した横浜ベルエポック美容専門学校の新入生が登壇。緊張の中にも、揺るぎない覚悟と前向きな想いが感じられる力強い宣誓でした。会場全体が大きな拍手に包まれ、約束された新しい一歩を、皆が共に感じる瞬間となりました。
 そして最後は、姉妹校 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 TSM ゴスペルアンサンブルの皆さんがSuperflyの『Beautiful』を熱唱。新入生に未来への希望とエールをおくりました。

 このようにして、ハレの入学式の日は、単なる儀式ではなく、「夢を目指す覚悟」と「新たな出会い」の始まりを象徴する一日となりました。
新入生の皆さんが、今日の感動と誓いを胸に、明日からの学びを一歩ずつ進められるよう、教職員一同心より願っています。