『職業体験フェスタ2023』と『JIKEI COM GAME&e-Sports SHOW・若きクリエーター展』を開催

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「職業体験フェスタ2023」と「JIKEI COM GAME&e-Sports SHOW 若きクリエーター展」が11月10日と11日、幕張メッセ(千葉市)で開催され、2日間で1万人近くが来場しました。音楽・ダンス・映像などのエンターテインメントから医療・福祉、製菓・調理、スポーツ関連、美容など、多種多様な仕事の中から自由に職種を選んで体験したり、企業と取り組んだ産学連携プロジェクトの作品展示とプレゼンテーション、eスポーツの大会を観ることができ、来場した中・高校生にとって将来の夢や、就きたい職業を考える貴重な機会になりました。

特殊メイク体験を行う来場者

イベントのスタートとともに、大勢の中学生、高校生、外国人留学生、企業関係者が続々と来場し、職業体験プログラムに参加したり、クリエーティブ系の学生による企業プロジェクトの作品を観覧したり、ゲームに挑戦していました。

職業体験フェスタは昨年の開催に続き、今年で2回目。①デザイン・ゲーム・IT・イラスト分野、②動物・海洋・ペット・環境分野、③バイオ・化粧品・医薬品分野、④医療・保育・福祉分野、⑤スポーツ分野、⑥音楽・ダンス・映像・エンターテイメント分野、⑦美容分野、⑧ホテル・ブライダル・観光・エアライン分野、⑨製菓・調理分野―という9つの分野の職業体験プログラムが用意されていました。

新たに情報学分野として、2023年4月に開学した東京情報デザイン専門職大学(江戸川区小松川)がブースを設置。感性情報処理や、情報デザイン実習の授業を担当する教員がセミナーを行い、これからの時代が求める情報デザイン、情報科学について解説していました。午前中から会場を訪れていた滋慶学園の浮舟理事長も視察。大学の中鉢学長と共に説明を受けたり、話をしていました。

中鉢学長(東京情報デザイン専門職大学)と浮舟理事長(左より)
セミナーを行う専門職大学の教員

メインステージでは、最初に東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)の学生による、ゴスペルアンサンブルのオープニングアクトで会場を盛り上げました。続いて海外名誉教育顧問の基調講演や、業界の特別セミナーのほか、エンターテインメント分野ではK-POPパフォーマンス、TSM高等課程のアイドルグループ「SO.ONプロジェクト」のライブが繰り広げられ、大勢の来場者やオンライン配信でもお客様を魅了していました。

オープニングアクトを行ったTSMのゴスペルアンサンブル
TSM高等課程のアイドルグループ「SO.ONプロジェクト」のパフォーマンス

音楽系の学校で学内予選を経てパフォーマンスを行った学生ミュージシャンたちのライブでは、終了後に名誉学校長の湯川れい子先生が出演者らに向けて、「皆さんには多くの夢を持って頑張ってほしい。そのポテンシャルがあるということなのです。私は皆さんの演奏が聴けて嬉しかったし、楽しかった。これからの活躍を期待したいと思っています。また、それぞれの業界においては、若い才能と日本のマーケットの発展をよろしくお願いしたいと思います」と激励の言葉を贈っていました。

選抜された学生ミュージシャンのパフォーマンス
パフォーマンスした学生を激励する湯川名誉学校長

多くの産学連携企業プロジェクトの中から選ばれた作品のプレゼンテーションでは、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)とマイクロソフトとのプロジェクトで、画像生成AIソフトを用いたミュージックビデオ作成などの発表があり、企業関係者も注目して聞いていました。また、コーヒー業界で活躍しているバリスタの卒業生は、エスプレッソにミルクで絵を描くラテアートを披露し、会場からは拍手喝采が沸き起こりました。

画像生成AIソフトを用いたミュージックビデオの発表
卒業生バリスタによるラテアート披露

デザイン・ゲーム・IT・イラスト分野では、ゲームキャラクターデザイン&CGに挑戦するコーナーや、アニメーション作画体験、コミックイラスト体験など様々なプログラムを用意して、中・高校生たちを迎えていました。この分野だけでなんと、14職種の体験コーナーがありました。動物・海洋・ペット・環境分野では、水族館について学べるコーナーや、犬やオオトカゲ、モルモットとふれあったりできるコーナーがあり、来場した中・高校生たちが好奇心いっぱいの表情で体験していました。

デザイン・ゲーム・IT・イラスト分野の体験ブース
モルモットと戯れる来場者たち

スポーツの関連では、ケガからの復帰をサポートするリハビリ、運動部の活動でも活かすことができるトレーニング法、接骨院の仕事、コンディショニングに効果があり手軽にできる鍼灸の体験、実際に運動能力を計測するコーナーもありました。多くの来場者に人気があったのが、製菓・調理分野で、来場者たちは、パティシエの体験コーナーでクリスマスアイシングクッキーづくり、調理体験ではカップで作るちらし寿司に挑戦していました。

運動能力を測る体験を楽しむ来場者
アイシングクッキーのデモンストレーションをする学生

医療・保育・福祉の分野では、盛りだくさんのプログラムが用意されており、電子カルテに入力する医療事務、“赤ちゃんを泣き止ませる”をテーマにした看護ブース、視能訓練士体験、透析装置などの医療機器を扱う臨床工学技士体験、ロボットによる最新の介護体験、歯科材料を使ってスマホの落下を防ぐスマホリングの作成など、身近なものから興味・関心をもってもらおうという工夫がなされていました。バイオ・化粧品・医薬品のブースでは、オリジナル香水をつくる体験や、自分の好きな色を選んでカラーのリップクリームをつくる体験が女子に人気でした。

視能訓練士について来場者へ説明を行う学生
オリジナル香水・リップづくり体験ブース

ホテル・ブライダル・観光・エアラインのブースでは、ホテルの仕事、観光&エアラインの仕事、ウェディングフォト体験などを提供。ブライダル分野だけでも、ウェディングプランナー、ドレススタイリスト、フラワーコーディネーター、フォトグラファー、司会者など様々な職業が目指せることを来場者にアピールしていました。美容分野では、在校生にヘアアレンジとヘアセットの体験ブースが大人気。業界とのコラボで「在学中からプロの現場を経験できる」こと、キャンパスライフ、目指せる職業についてをPRをしていました。

ホテル・ブライダル・観光関連ブース
美容分野でのブースではヘアアレンジ、ヘアセット体験を実施

音楽・ダンス・映像・エンターテイメントのジャンルでも、数多くの体験プログラムが用意され、ヴォーカルトレーニング、ギター演奏、ダンスクリエーター、Ⅴチューバ―、作曲家、声優アフレコ体験、映像業界の特殊メイク体験などの様々な体験ブースがありました。指先でタップすることでリズムやサウンドを生み出すAbleton Live(エイブルトン・ライブ)の体験もあり、来場した中・高校生たちは実際に体験することで、楽しみながら将来の夢・就きたい職業を探しているようでした。

ダンスクリエイター体験(写真奥)とAbleton Push体験のブース
来場者が教員からギターを学べるブースも
アフレコ体験も来場者に人気でした
会場内でブースの呼び込みをする学生達

職業体験フェスタとともに2日間にわたって開催された『JIKEI COM GAME&e-Sports SHOW 若きクリエーター展では、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、神戸、福岡の全国から30校が参加。企業プロジェクトで学生が取り組んだプロモーション企画・研究成果36作品が展示され、ゲームプロジェクトやAI関連の発表、CGアニメーション、エンターテインメント関連の企画を含めると、総勢74作品が発表・展示されました。全国から選りすぐられた学生たちの作品ばかりで、ユニークな企画・アイデア、研究の一大発表会となりました。

AIを利用した石垣島の除草効率化を研究の発表
新しい盆栽企画・展示に関する企業プロジェクトの発表ブース
千葉市の都市アイデンティティ確立のため活用する映像制作の発表
AIとクラウドを用いてゴミ問題の課題解決を図る企業プロジェクトの発表

各学校・学科の想いが詰まったブースや作品・発表を一同に体験できるこのイベントは、来場者にとっても、学生達にとっても大変貴重な機会となりました。