1月18日に広島市で開催された陸上の第31回全国都道府県対抗男子駅伝に、北海道ハイテクACアカデミー所属の菅原篤志選手(中学3年生)が北海道代表として出場しました。中学生区間の2区(3.0キロ)で2人を抜く快走を見せ、通算順位4位で3区の走者にたすきをつなぎました。区間3位の8分37秒と堂々たるタイムを記録しましたが、菅原選手は「順位はともかく、タイムには納得していません」と悔しさをにじませ、さらなる高みを目指しています。将来が楽しみな逸材です。

同アカデミーは北海道ハイテクノロジー専門学校が運営する総合型地域スポーツクラブです。会員は約500人を数え、小中陸上チームは6年連続全国大会に出場。さらにタグラグビーも4年連続で全国大会に出場するなど実績をあげています。
菅原選手は、北広島市在住。全日本中学校陸上競技選手権大会の予選を兼ねて開催される2025年度の全日本中学校通信陸上競技大会・北海道ブロックにおいて1500メートルと3000メートルで優勝するなど頭角を現しています。今回の駅伝は、初のロードレース挑戦となりました。

ただ、北海道では例年11月以降、積雪などの影響で屋外練習が難しくなります。1月開催の今回の駅伝は不利な環境下での調整となりました。練習が100メートル直線のみのインドアスタジアムに限られる中、菅原選手はスプリント技術の向上や体幹トレーニングを中心に、量より質を重視した練習に取り組み、大会前に行った千葉合宿などで着実にコンディションを高めていきました。
そして、迎えた18日の駅伝本番。47都道府県から計329人が出場し、広島市平和記念公園前を発着点とする7区間・48キロのコースでレースが行われました。


北海道代表チームは、1区の高校生走者がトップ集団に食らいつく力走を見せ、菅原選手は6位でたすきを受けました。この日の菅原選手は、広島に帯同した同アカデミーの河内紀彦代表が「顔色が良く、ウォーミングアップでの動きも良好」と評したように万全の状態。トラック競技とは異なり、前を走るランナーとの距離感がつかみにくい状況の中でも、ぐんぐん加速し、焦ることなく自分のペースでレースを展開。6位で受け取ったたすきを、2つ順位を上げて4位で3区走者につなぎ、区間3位の好走を見せました。
河内代表によりますと、菅原選手は他都府県代表チームの関係者から「走りの技術が高く、非常に有力な選手」「小柄だが、それを感じさせない。弾みを推進力に変える走りだ」などと高く評価され、大学関係者からは進路に関する声かけもあったそうです。

残念ながら、北海道はその後、徐々に順位を落とし、28位(2時間21分26秒)という結果に終わりました。主力選手の欠場や不調の影響もあり、思うようにリズムをつかみきれなかったといいます。優勝は大会記録に並ぶ2時間16分55秒を記録した宮城で、福島が25秒差の2位、3位は兵庫でした。
レース後、菅原選手は「個人としてもチームとしても悔しい結果になってしまいました」と振り返りました。チームとしての28位はともかく、区間3位となった自身の走りについても「4位の選手とは僅差で、1位の選手とは20秒以上の差があり、まだまだ全国のレベルは高いと感じた」と語り、飽くなき向上心がうかがえました。
「青森の高校に行くので来年、北海道代表としてはこの駅伝に出られませんが、3年後、また北海道チームに戻ってリベンジしたい」。菅原選手は力強く誓っていました。
