5年前の2018年9月6日未明、北海道胆振(いぶり)東部地震が発生し、道内全域がブラックアウト(停電)になりました。「9月6日」は北海道民にとって防災意識が高まる特別な日です。この日に合わせて札幌市では2000名が集まる大規模な『札幌市総合防災訓練』が実施され、本校の教職員、在校生が協力をしました。
防災訓練の会場は、本校の前に広がる公園『ふれあい広場あつべつ』で行われ、災害対応訓練では、訓練開始とともに本校の駐車場から消防車や救急車が出動。ヘリコプターも飛来し、屋上にいる避難者を救助するという訓練も行われました。体験型訓練では、日ごろからゼミ形式でAEDを活用した救命処置訓練を実践している本学の教職員と在校生が、札幌市消防局の方とともに、地域の方々に向けてAEDの使用方法をレクチャーしました。
ゼミの目的は「自分たちがAEDの活用方法を学んで、地域の方に広げていくことで街全体の救命率を高めること」でしたので、今回は、まさにその目的を行うことができる実践の場となり、貴重な経験ができました。
会場には札幌医科大学付属病院の「エクモカー」も出動。この「エクモカー」の開発には、同病院に勤務する本校の前身、北海道ハイテクノロジー専門学校卒業生の臨床工学技士(臨床工学技士学科2期生)が関わっているという縁もあり、特別に「エクモカー」の車内も見学させていただきました。
札幌看護医療専門学校は、地域医療を支える学校として2021年に開校し、今年3年目を迎えました。地域の一員として、今回のような貢献を末永く続けることで、これからも地域に愛され、信頼される学校を目指してまいります。